UPDATE:2019.06.28
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恋をしても増えない!女性ホルモンについて7つの誤解

恋をすると女性ホルモンが増えて綺麗になる…こんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?確かに女の子は恋をすると綺麗になったり、可愛くなったりしますよね。でも、それって本当に女性ホルモンの効果なんでしょうか?恋をすると綺麗になるのは、好きな人にもっと可愛く見られたい、そう思って今まで以上の努力をするからではないでしょうか?実は、恋をすると女性ホルモンが増えるというのは全く科学的根拠のない話なんです!

一生で女性ホルモンが分泌される量はたったのティースプーン1杯ほどとも言われており、そんなに少ない女性ホルモンが恋をすることでバシバシ分泌されると考えるとおかしい気もしますよね。しかし、とても微量にしか分泌されない女性ホルモンは生殖器のみならず人間の身体全体、そしてメンタルにも大きな影響を与えるということがわかっています。

そこで、今回はそんな女性ホルモンにまつわる誤解についてご紹介!多くの人が事実だと信じて疑わない、しかし実際には完全に誤解だという女性ホルモンにまつわる話をご紹介させていただきたいと思います。

そもそも女性ホルモンって何?

まずはそもそも女性ホルモンって何?ということからご紹介させていただきたいと思います。女性ホルモンという言葉はよく聞くものの、実際に女性ホルモンがどんなものなのかということはよくわかっていないという人が多いのではないでしょうか?「女性ホルモンってどんなもの?」「女性は増やせるの?」「女性ホルモンはどんな役割をしているの?」などなど、女性ホルモンについてをこれから詳しくご説明させて頂きたいと思います。

女性ホルモンとは、人間の身体の中で分泌される物質です。身体の中の様々な組織や器官をコントロールしており、女性の身体のリズムに影響したり、女性らしい体つきに影響しています。女性ホルモン卵巣から分泌され、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

これからのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類について更に詳しくご紹介させていただきたいと思います。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲン(卵胞ホルモン)は女性らしさに関わっているホルモンで、代表的な女性ホルモンでもあります。女性らしい身体つきを作る働きをしているのがこのエストロゲン(卵胞ホルモン)となっています。エストロゲン(卵胞ホルモン)は女性らしい丸みのある体つきを作ったり、女性の身体全体の健康をサポートしたり、その他、肌や髪の毛の潤いも作ったりしています。このように身体に大きな影響を及ぼす女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)ですが、身体だけでなく脳や自律神経にも働きかけるため、メンタルにも大きく影響します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠を司っているホルモンで、受精卵着床のため、子宮内膜の状態を整えたり、身体の基礎体温を上昇させる働きをしたりします。また、プロゲステロン(黄体ホルモン)には身体の中に水分を保つ作用もあり、女性が生理の前に体調に変化が出てくるのはこのプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用だとされています。

このエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は月経と連動しており、それぞれの分泌の量は一定の周期で変わっていきます。生理の時は何かと憂鬱になったりしますが、それはこのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量のバランスが変わった時にメンタルの変化が起こるとされています。生理前や生理中のブルーな気分にはこんなにはっきりした理由があったんだとわかると、なんだかちょっと気持ちが楽になるような気もしますよね。

女性ホルモンにまつわる7つの誤解

以上で女性ホルモンについてご紹介させていただきました。これで女性ホルモンにどんな種類があるのかということ、そしてどんな役割を果たしているのかということがわかっていただけたと思います。そしてここからはいよいよ女性ホルモンについての7つの誤解についてご紹介させていただきたいと思います。

まことしやかに囁かれているものの、実はただの噂や都市伝説でしかないという話が本当に沢山あるんです!女性にとって大切な女性ホルモンですから、間違った情報しかないのではいけませんよね。そこで、これから女性ホルモンについての7つの誤解についてご紹介させて頂きますので、ぜひ女性ホルモンについて正しい知識を身に付けていただければと思います。それではご紹介させて頂きます!

女性ホルモンにまつわる誤解その1「美肌になる」

女性ホルモンで増やすことで肌が綺麗になると思っている女性は多いもの。しかし、ホルモン補充療法を行ってもそれで増やすことが出来るホルモンの量はほんの少し。しかも、ホルモン補充療法をしたからと言って肌が綺麗になるわけではないということがわかっているんです。ホルモン補充療法を行う場合には必要再現の量を補うのがいいそうですよ。

女性ホルモンにまつわる誤解その2「多ければ多い方がいい」

女性ホルモンの量が大幅に減ってしまうのは問題ですが、だからといって女性ホルモンの分泌量が多ければ多いほどいいというわけではないんです。現代人は初潮が早く、閉経が遅いという傾向にありますが、エストロゲン(卵胞ホルモン)にさらされる時間が長くなることで生じるガンもあるとされています。女性ホルモンの分泌量が多すぎると病気になってしまうこともあるため、バランスが大切なのです。

女性ホルモンにまつわる誤解その3「胸が大きくなる」

女性らしい丸みのある身体付きを作る女性ホルモン。このことからも女性ホルモンはバストサイズに関わっているのではないかと勘違いされがちですが、実は女性ホルモンの分泌量とバストサイズは無関係なんです。バストサイズは乳腺の発達の問題なので、女性ホルモンの分泌量が増えたからと言ってバストサイズが大きくなることはありません。

女性ホルモンにまつわる誤解その4「生殖器のみに関わっている」

これは上でも簡単にご紹介させていただきましたが、女性ホルモンは妊娠や出産など、生殖器にのみ関わっているわけではありません。血管、骨、コラーゲン生成、脂質代謝、骨粗鬆症、外陰部・膣の萎縮やその他、メンタルにも関わっている大切な物質です。女性ホルモンは生殖器のみならず人間の身体全体の様々な臓器に影響するため、妊娠の予定があるないに関わらずバランスを整えることはとても大切なことなんです。自分の女性ホルモンのレベルが気になるという人は婦人科で計測することも出来るんですよ。

女性ホルモンにまつわる誤解その5「閉経したら婦人科とは無縁になる」

閉経して生理が来なくなる年齢になった婦人科に通わなくてもいいと思っている方もいらっしゃるようですが、病院の先生からすればそれは全くの逆なんだそう。むしろ、閉経した後の方が卵巣がん、子宮体がんは増加傾向にあるため、定期的な検診を行うことが大切です。いきつけの婦人科を作ってなんでも話せるようにしておくといいかもしれませんね。

女性ホルモンにまつわる誤解その6「ホルモン補充療法は誰でも行うことが出来る」

ホルモン補充療法というと良いことばかりのように思われているかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。誰でも受けることが出来るわけではないし、リスクもあります。乳がんの既往歴があるという人や心筋梗塞、脳卒中などに罹患したことのある人は病気のリスクが高まってしまうためホルモン補充療法を受けることは出来ません。確かに言われてみれば女性ホルモンは全身の臓器やメンタルにも影響する大切なホルモンなので、リスクが有るのも当たり前と言えば当たり前ですよね。

女性ホルモンにまつわる誤解その7「女性ホルモンは女性だけのもの」

女性ホルモンという名前を聞くとまるで女性特有のもののように聞こえますが、女性の身体の中では男性ホルモンも分泌されています。また、男性の体の中でも女性ホルモンが分泌されています。ホルモンでは何よりもバランスが大切なんです。女性の性欲が低下したり、更年期によってやる気が出ない、うつ気味になるなどは男性ホルモンであるテストステロン減少が原因となっていることが少なくないそうです。そのためホルモン補充療法を行い男性ホルモンを補充することも。(テストステロンは判断力、決断力を司っているホルモン)

女性ホルモンのバランスを整えたい・コントロールしたい

女性ホルモンについて知ったら思うのが「女性ホルモンのバランスを整えたい・コントロールしたい」ということはないでしょうか?女性ホルモンの分泌量は加齢とともに減少していき、50代後半にもなると女性ホルモンはほんのわずかしか分泌されなくなります。

減っていく女性ホルモンを増やすということは難しいものの、女性ホルモンをコントロールしたり、補ったりするということは出来ます。女性ホルモンをコントロールするために重要なのがまず1つ、「バランスの良い食事」です。女性ホルモンを増加させるような特別な食べ物や食事などはそもそも存在しませんが、バランスの悪い食事は女性ホルモンにも悪影響を及ぼしてしまいます。

そして2つめは良質な睡眠です。睡眠不足になると女性ホルモンにも悪影響が出てしまうので、少なくとも7時間の睡眠時間は確保出来るようにしましょう。寝る前には何も食べない、直前までスマホをいじらないなどなど、小さな工夫でより睡眠の質は上がるはずですよ。

まとめ

女性ホルモンについてこんなにも誤解が合ったなんてびっくりですよね!男性の身体の中にも存在しているものの、女性にとって特に大切なのが女性ホルモンです。正しい知識を身に付けて、女性ホルモンと良い付き合いをしていきましょう。

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