皆さんはドラァグクイーンという言葉の意味をどれ位理解していますでしょうか?名前は聞いた事があるものの、はっきりとした意味は知らないという方が大半かと思います。世界的に知名度を上げてきたドラァグクイーンの定義と意味、世界中にいる女性顔負けのドラァグクイーン美女をこちらの記事では紹介していきたいと思います。
目次
ドラァグクイーンとは何なのか?
それでは早速ドラァグクイーンとは一体何なのか。語源や意味、日本の芸能界に存在しているドラァグクイーンの存在などを詳細に説明していきたいと思います。
ゲイ文化の一環で誕生
ドラァグクイーンを簡単に説明すると『男性がド派手な格好で女装をする事』を指します。サブカルチャーとしてゲイ文化の一環として誕生したのがきっかけで、ドラァグクイーンの方の中にはゲイやバイセクシャルな男性の方が沢山いらっしゃいます。
ドラァグクイーンは主に「ドラァグメイク」と呼ばれるド派手なメイクを施してパレードなどに登場します。男性の同姓愛者が性的思考の違いを超える為の手段として、ドレスやハイヒールなどの派手な衣装を身に纏い、厚化粧やド派手な格好をする事で、男性が理想として求める女性の性を過剰に演出した事が始まりと言われています。
ドラァグクイーンの方はゲイやバイセクシャルの人がとても多いのは事実なのですが、近年では男性の異性愛者や女性がこれを行う事もとても増えています。趣味として行う人がいたり、プロのパフォーマーとして活躍する人もいるなど、以前のようなサブカルだけでなく、ドラァグクイーンは一般にも認知されてきていますので幅が非常に広がっていると言えるでしょう。
あくまでパフォーマンス
ドラァグクイーンは派手な女装をしているので、MtFトランスジェンダー(男性の身体で生まれ女性自認を持つ方)なのではないかと思っている人もいるかもしれませんが、これはNOです。ドラァグクイーンはあくまでパフォーマンスとして女装をしています。女性をパロディーしているのに対し、MtFトランスジェンダーは自分を女性として認識していますので完全に女性として見られる事を目的として女装をします。コレは大きな違いです。
ドラァグクイーンの中にはゲイやバイセクシャルの人が多いので、自分の事を男性と思っている人が多い訳ですから、ドラァグクイーンはあくまでパフォーマンス、もしくは仕事としての女装です。反対にMtFトランスジェンダーは自分を女性と自認している訳ですから、女性の格好をしても女装とは言えませんよね。ドラァグクイーンは女装パフォーマンスをする為に「女性になりたいの…?」と思われがちですが外向けのパフォーマンスですから、女性になりたいという願望は全くないのです。
語源には3つの説
ドラァグクイーンの英語表記は「drag queen」ですが、この言葉が始めて使われたのは1941年。英語の「drag」には「女装した男性」という意味があるのですが、そのように使われるようになったのには3つの説があると言われています。
- 演劇界の隠語説。当時舞台上で女性の役を演じる女優が不足した時は、子役や背の低い若作りの俳優が女装してこれを務めたが、無骨な脚が観客に見えないようにロングスカートを履てバレないようにしたそうです。しかしスカートの履き方に慣れていない彼らは裾を床に引きずっても平気な顔。英語の名詞「drag」の本来の意味はこの「引きずる」という意味で、これが一般的に普及している説です。
- ドイツ語で「着る」を意味する tragen が、イディッシュ語の trogn となり、これが英語化して drag となったとする説。
- 英語の句「dressed as a girl」(女性のように装う)の略語だとする説。英語圏以外で巷間に流布している説だが俗説であるという見方が強いです。
以上の3つの説が言われていますが、一般的に普及していて信じられているのは1番の説です。他の2つはこじ付けの部分が多く、後で作られた説であるという見方が一般的です。
世界的に有名なドラァグクイーン
ドラァグクイーンの意味や定義を説明してきた所で、ここからは世界的に有名なドラァグクイーン美女を紹介していきたいと思います。ただ単に女装を楽しんでいるだけの男性、本気で女性になりたいと考えている男性など紹介する人物により思考は様々です。それでは早速一人ずつ紹介していきましょう!
ルポール
ドラァグクイーン界のゴッドファーザーと呼ばれている程で、世界的に人気を博しているルポール。彼女はドラァグクイーンの事を「私の子供たち」「家族」と呼び、時に厳しく、時に優しく接しながら数多くの世界的に有名なドラァグクイーンを輩出しています。彼女は自身の番組を持ち、歌手でありながら作家でもあり、女優業もこなしている世界的な有名人です。
ルポールと言えばネットフリックスで配信された人気番組「ル・ポールのドラァグ・レース」が超有名。全世界から選抜されたドラァグクイーンがスーパースターの称号と賞金をかけて過激に美しく真剣勝負をする番組で、2018年エミー賞5部門を受賞するなど、圧倒的な番組であるとして快挙を達成しています。この番組のホストを務めているのが世界的ドラァグクイーンのるポールなのです。
ルポールは自分の事を男性や女性という括りでは考えていません。普段はジェンダーレスファッション(普通の男性の姿)で登場していますので、女装するのはファッションであり仕事です。スラっと端正な顔立ちなので普通の男性の姿をしていてもカッコイイのです。ルポールはインタビューでこう語っています。
「彼(He)と呼んでもいいし、彼女(She)と呼んでもいい. (省略)なんでもいいよ気にしない!私の名を呼んでくれるのであればね」
性的指向はゲイで男性が好き。しかし女性になりたいという願望は全くなく、あくまでドラァグクイーンは仕事でありファッション。しかしルポールには男性や女性という垣根は全く考えていないので、このような圧倒的な人気を誇り、沢山の人に愛されているという訳なんですね。
カルメン・カレラ
上で紹介したル・ポールのドラァグ・レースのシーズン3の選抜メンバーとして登場した事で世界的に有名になったカルメン。しかし彼女は既に性転換済み手術を施している為、現在はドラァグクイーンではなく女性としての人生を歩んでいます。
身長178センチのスレンダーボディーでスーパーモデルのような出で立ちが特徴的です。既に結婚していて、女性としての幸せも手にしています。
ファラ・モアン
彼女もまたル・ポールのドラァグ・レースに登場した事で大きな話題になったドラァグクイーンです。登場回はシーズン9.可愛さでブレイクした彼女は、小顔、ピンクのロングヘアーと目のメイクがチャーミングとして人気を博しました。個性的で大胆な格好はドラァグクイーンの中でも目を引く圧倒的な存在感を放っています。
タイラ・サンチェス
ル・ポールのドラァグ・レースシーズン2の優勝者であるタイラ・サンチェス。圧倒的なバランス感覚で優勝した彼女であるが、誰よりも美しく、誰よりもアンチが多い事でも有名。スキャンダラスが多い彼女ではあるが、安置が多いという事は有名人である証拠であるとも言えますよね。
他のドラァグクイーン共演者をバッシングしてイベントに出られなくなったり、他のドラァグクイーンを脅迫するかの内容を次々とSNSに投稿したり…気性が荒く暴れん坊な彼女ではあるが、とにかく美しいという事で人気を集めています。
コートニー・アクト
ドラァグクイーン界のブリトニースピアーズと呼ばれているコートニーアクト。シーズン6に登場した時はブリトニーに外見を寄せすぎだとして審査員から叩かれて外見のスタイルを変更。
まとめ
ネットフリックスで「ル・ポールのドラァグ・レース」が大ヒットしてからと言うものの、世界的に見てもドラァグクイーンの知名度は爆発的に上昇しています。アメリカでは知らない人はいませんし、日本でもマツコデラックスさんなどの活躍で、ドラァグクイーンを見る日はない位に定着していますよね。
ネットフリックスを契約している方は是非番組をチェックしてみて下さい。ドラァグクイーンの苦労、真実、努力…全てが分かる名作ドキュメンタリーとして世界的に高い評価を得ている名作です。興味がある方は是非!