「イエッタイガー」や「家虎」という言葉を聞いたことがありますか?女性からするとあまり馴染みがないという事が多いかもしれませんが、TwitterなどのSNSやネットニュースでかなり話題になっているので、もしかしたらその言葉を知っているという人もいるかもしれませんんね。しかし、「イエッタイガー」や「家虎」という言葉の意味まではよくわからないという人がほとんどなのではないでしょうか?
この「イエッタイガー」や「家虎」というのは地下アイドルなど、主に女性アイドルのライブでオタクたちが行うコール(オタ芸・ヲタ芸)のことです。アーティストのライブでは手を叩いたりペンライトを振ったり、手を仰ぐように動かしたり、そのアーティストやバンドによっても様々な楽しみ方がありますよね。「イエッタイガー」や「家虎」もその一種と言えるでしょう。しかしこの「イエッタイガー」や「家虎」、一部では迷惑とも言われており、問題になっているんです。一体「イエッタイガー」や「家虎」というのはどんなコールのことなのか、そしてなぜ「イエッタイガー」や「家虎」が禁止されることになったのか?これから詳しくご紹介させていただきたいと思います。
目次
イエッタイガー(家虎)って?
イエッタイガー(家虎)とは、アイドルオタクたちが地下アイドルなどのライブで行うコールのことです。主に地下アイドル系ライブで叫ばれる事が多く、MIX(タイガー!ファイヤー!と叫ぶコール)を行う際に「イエス」と掛け声を出すことから派生しました。元々はイエスタイガーだったのが「イェッタイガー」となり、そこから「家虎」とも略されることとなったようです。
コールとは掛け声の事で、アイドルの名前を言ったり、曲に合わせた掛け声を入れるなどの行為で、一緒になって盛り上がりたいファンがやるようですが、これらのコールは接して強制ではなく、やりたくない場合はやらなくても全く問題ありません。一緒にコールを行うことでアイドルやファンとの一体感をより楽しみたい。そんな人達がコールを行っているようです。
一体どんなものがイエッタイガー(家虎)なのかというと、上の動画の3分46秒頃に聞こえる掛け声がイエッタイガー(家虎)となっています。動画でもかなり大きな音量で聞こえるので、同じ開場の客席に立っている人はもしかしたらイエッタイガー(家虎)によってアーティストの声が聞こえなくなってしまうほどかもしれません。
イエッタイガー(家虎)を使うタイミング
落ちサビから大サビの間の空白にこのイエッタイガー(家虎)が入れられる事が多いという特徴があります。空白とはつまり曲の無音部分や静かになる部分のことで、多くの曲にこのようなパートが入っていますよね。イエッタイガー(家虎)はこの部分に入れるため数あるコールの中でもかなり目立つコール。曲の無音部分は意味がなく無音にしているわけではありません。曲の構成や流れを考えて、その上でより曲をいいものにするために取り入れられているものです。そのため、空白にイエッタイガー(家虎)を入れることでその曲の雰囲気を台無しにしてしまうという大きなデメリットも存在しています。
イエッタイガー(家虎)が生まれることになった地下アイドルのライブでは特に問題になることはなりませんでしたが、このイエッタイガー(家虎)を他のアイドルやアーティストでも使うようになったファンがおり、そこから問題に発展。今まで全くイエッタイガー(家虎)を聞いたことの無いファンからすれば、イエッタイガー(家虎)はただの騒音にしか感じず、嫌悪感しか感じなかったのでしょう。イエッタイガー(家虎)を行う際にはイエッタイガー(家虎)が気持ちよく受け入れられているライブで行うのがいいのではないでしょうか。
イエッタイガー(家虎)の特徴
イエッタイガー(家虎)と名前がつけられることとなったことからもわかるように、かなり特徴的なMIXコールです。また、元々は曲の空白部分に入れるだけだったのが曲のイントロ部分やサビ部分、歌の途中にまでMIXコールが使われることになっているそうです。
コールの数は一つではなく、アーティストや曲によって無数にあり、「超絶かわいい」という掛け声を入れるコール、手拍子をしながらのコール、アイドルの名前を連呼するコールなど種類は数え切れないほどあります。
また、イエッタイガー(家虎)が嫌いという人から言わせると、かなり悪目立ちしてしまうことがほとんどなイエッタイガー(家虎)は「うるさい」「騒音でしかない」「空気が読めない」「自分たちが楽しみたいだけでアーティストや他のファンのことを考えていない」など否定的な印象を持たれてしまっていることが多かったようです。
イエッタイガー(家虎)がライブで禁止される理由って?
このようなにイエッタイガー(家虎)はライブを盛り上げるためのコールなわけですが、そんなイエッタイガー(家虎)が一体どうしてライブで禁止されたり、ここまで嫌われることになったのでしょうか?オタクが行うオタ芸であるイエッタイガー(家虎)ですが、実はオタクではない一般人の他、同じオタクと呼ばれる人たちにも嫌われてしまっているという現状があるのです。
ライブを盛り上げるためのコールがそこまで嫌われてしまった理由はなぜなのか?それをこれから詳しく解説させていただきたいと思います。
イエッタイガー(家虎)が嫌われる理由その「曲と無関係」
曲に合わせてコールや手拍子を行うのは地下アイドルや女性アイドルグループのライブだけではありませんよね。様々なアーティストやバンドでも行われる行為ですが、しかしそれらは全て演奏中の曲に関係しているもの。曲のリズムに合わせて手拍子したり、アーティストが促すのに合わせて手を振ったり。
しかし、このイエッタイガー(家虎)は曲の全くの無関係。それなのに曲のイントロ、サビ、そして無音部分にまでねじ込まれてくるので曲のイメージが壊れてしまうのです。曲と関係あればまだ素直に楽しめる、我慢出来るのかもしれませんが、一切曲と関係のないものをしつこくやられたらそれは嫌だなと思ってしまっても仕方ないのかもしれませんね。また、イエッタイガー(家虎)が受け入れられていない場所でイエッタイガー(家虎)を行っているのはオタクの中でもほんの一握りの周りが見えない熱狂的なオタクのみ。そのため、他の節度を持ったファンや一般のファンからは煙たがられる存在になったのです。
そして、このイエッタイガー(家虎)を嫌っているのはファンだけではありません。演奏しているアーティスト側もイエッタイガー(家虎)にははっきりと嫌悪感を示しているのです。、音楽グループ「fripSide」のsatさんは「white forces」という曲のサビ前に入るイェッタイガーに対してかなり怒っていました。「サビ前のあそこは無音を感じてもらうために作ってんだよ。意図があんだよ。ぶち壊してほしくねえんだよ!」「なんだイェッタイガーって。面白いと思ってるの言ってるやつだけだぞ!?」このようにステージ上で苦言を呈したこともあるほどです。
イエッタイガー(家虎)が嫌われる理由その「うるさい」
上の動画を見ていただければわかると思いますが、イエッタイガー(家虎)はかなりのボリュームです。動画でもあれだけ聞こえるということは、現地で、同じ観客席にいれば嫌でも耳に入ってくることでしょう。更に、イエッタイガー(家虎)は曲のイントロだけでなく大事なサビ、そして曲の展開を盛り上げるための空白部分にも入れられます。曲の無音部分は今まで展開されてきたパートを踏まえて、曲のラストを盛り上げるための大切な部分ですよね。素敵な曲だな、いい曲だな、やっぱりこの曲大好きだな…なんて静かに曲に浸っている時に突然「イエッタイガー!!」なんて聞こえてきたらどう思うでしょうか?間違いなく騒音でしかありませんよね。「お前らのコールを聞きに来た訳じゃない!」そんな風に嫌われてしまうのも無理はない気がします。
ファンはアーティストの曲を聞きに来た訳で、イエッタイガー(家虎)で盛り上がっている人間の騒音を聞きに来た訳ではないのです。ライブで盛り上がるのはいいことですが、ライブを楽しんでいるのは自分たちだけではありません。他の人の楽しみを奪わずとも楽しめる方法を見つけてほしいものですよね。
イエッタイガー(家虎)が嫌われる理由その「ほとんどの人はやっていない」
ライブのコールというと多くの人がやっていると思われているかもしれませんが、実はイエッタイガー(家虎)を行っているのはオタクの中でもごくごく一部の少数の人達。同じオタクでも多くの人はこのイエッタイガー(家虎)のコールを入れることはないのです。
何故かというと、イエッタイガー(家虎)は周りに迷惑になると理解しているからです。イエッタイガー(家虎)はやる方は盛り上がれるのでいいかもしれませんが、曲と無関係でしかもうるさく、周りの迷惑になります。ライブは自分たちだけじゃなくその他大勢の人も来る場所。イエッタイガー(家虎)が認められている場所以外で行えば迷惑とみなされてしまっても仕方がないでしょう。
イエッタイガー(家虎)が禁止されたライブも
実際、多くのファンからクレームが入ったのかイエッタイガー(家虎)が禁止となったアーティストやライブも存在しています。
- 私立恵比寿中学
- アニメロサマーライブ
- けものフレンズ
- アイドルマスター
などは公式からイエッタイガー(家虎)禁止令が出ました。実はイエッタイガー(家虎)はあるライブでイエッタイガー(家虎)を連呼していたファンと、イエッタイガー(家虎)を煙たがっていたファンとの殴り合いにまで発展してしまったことがあり、このことからも禁止となったようです。
まとめ
イエッタイガー(家虎)についていかがでしたでしょうか?楽しむのはいいことですが、周りの迷惑になってしまってはいけませんよね。どうしてもイエッタイガー(家虎)を行いたいという場合はイエッタイガー(家虎)が認められている場所で行うようにしましょう。ファンたるもの、アーティストのためにも最低限のマナーは守りたいものです。