裏ピースを海外で使うのはNG!ハンドサインの意味5つを解説
UPDATE:2019.08.07
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裏ピースを海外で使うのはNG!ハンドサインの意味5つを解説

 

親指を立てたサムズアップのハンドサインや手のひら側を外側に向けるピースサインなど、日本でも様々なハンドサインが使われていますよね。特にピースサインはカメラに映る時は定番とも言えるポーズで、何も考えなくてもついつい無意識にやってしまうポーズでもあります。ピースサインは若い人から年配の人にまで親しまれる定番のポーズですよね。そんなピースサイン、実は海外のある国で使うとかなり危険だということはご存知でしたか?

そして更に、そんなピースサインで手のひらを内側に向けた裏ピースは更に危険だとも言われています。日本では日常的にコミュニケーションなどでもごくごく当たり前で使うことがあるハンドサインですが、ハンドサインの意味は世界共通ではありません。ひとつの国に住んでいるとどうしてもその国の当たり前が常識になってしまいがちですが、私達の国にとっての当たり前が、他の国にとっては全く当たり前ではないということは多くあります。この記事では裏ピースに秘められた危険な意味、そして海外で使われているハンドサインの意味などをまとめてご紹介させていただきたいと思います。これから海外に行こうと考えているという方は是非この記事をチェックしてみて、知識として身に付けておいてくださいね。それではご紹介させていただきたいと思います。

裏ピースって?

裏ピースは逆さピースとも言われ、通常のピースサインを逆にしたポーズのことです。日本ではとても一般的なハンドサインで、写真を取る時にこの裏ピースをしているという人も少なくありません。しかしこの裏ピース、国によってはかなりとんでもない意味を表しており、うかつにこの裏ピースをすることはかなり危険なんです。いったいこの裏ピースがどうして日本に定着したのかというと、それはプリクラの影響から。普通のピースサインに飽きてしまったという女子高生が裏ピースを始めて、そこから裏ピースが流行したのかもしれません。一時期は裏ピースで写真を撮影すると自分の顔の輪郭が際立ってより綺麗に映ると噂になりました。それも手伝って裏ピースでのプリクラが定着したのかもしれません。

また、それより遡って、ジョンレノンが日本にやってきた時に平和(PEACE)の意味を込めてピースサインをしたことから日本にピースサインが広まり、それが少し変化して裏ピースになったとも言われています。ジョンレノン以前になると、戦後の日本のテレビ放送で、タレントの人たちが番組を楽しそうに見せるためにたまにはピースサインをしてみせたという話があります。何にせよ、日本ではピースサインも裏ピースもどちらもポジティブな意味なんだということがわかりますよね。

ところがこのピースサインや裏ピース、海外のある国ではかなりネガティブな意味になったり、トラブルを引き起こしかねない侮辱のハンドサインだったりするんです。これからご紹介していきますので、しっかりチェックしてみてくださいね。

イギリスでは挑発のサインに

この裏ピース、実はイギリスで行うのはとても危険なサインなんです。何故かというと、裏ピースは戦時中の挑発のサインとして使われていたからです。戦争の傷は時間が経っても忘れられるものではありませんよね。そのため、イギリスでは裏ピースは忌まわしいハンドサインだと認識されています。

イギリスはフランスとの戦争中、ロングボウという弓で攻撃を行っていました。このロングボウは飛距離にも貫通力にも優れて、敵国のフランス軍を相手に大きな戦果をあげました。そのため、イギリス軍の弓兵隊がフランス軍に捕虜にされると、二度と弓をひくことができないように、弓をひくための指である中指と人指し指を切り落とされてしまったのです。

しかし、そんなフランス軍にもイギリス軍は屈しません。誇りを持ってフランス軍にに見せつけたのがこの裏ピースです。意味は「お前らなどには屈しない、この指を切れるものなら切ってみろ!」です。戦時中に使われたハンドサインであるということ、挑発を意味するハンドサインであるということを考えると使わないのが無難といえるでしょう。

性的なサインになる可能性も

イギリスでは挑発の意味になるこの裏ピースですがヨーロッパなど海外の国の多くで性的な意味を持つハンドサインだとされています。国によっても微妙に異なっている部分はありますが、代表的な意味は「犯すぞ」ということではないでしょうか。海外では中指を立てるファックサインがありますよね。裏ピースはこのファックサインと同じような意味も持っていると言えるでしょう。

日本では対したことのない中指を立てるファックサインも、海外でやれば相手を激怒させてしまうことになります。外国人の前で裏ピースを見せるということは多くの場合に侮辱の意味になってしまうと考えておくのがいいでしょう。こちらに一切悪気がなかったとしても、日本で裏ピースが使われているということを知らない人からしたらそんなの一切伝わってきませんよね。くれぐれも裏ピースは見せないようにしましょう。

オーストラリアでも侮辱の意味に

イギリスでは挑発や侮辱を意味する裏ピースですが、実はオーストラリアでも侮辱の意味のあるハンドサインとされているといいます。オーストラリアの島全体を支配していたのは元々の原住民であるアボリジニたちです。しかし、戦争が始まるとイギリスなど強国の植民地にされてしまうことに。長い間イギリスに支配されていたオーストラリアでも、この裏ピースが侮辱のサインとして定着しているということなんです。

アメリカではOK

じゃあアメリカもやっぱり裏ピースはNG…?と思ってしまいますよね、しかし、アメリカは別に裏ピースをしても全く問題ないようです。なぜなら、アメリカでは裏ピースに意味はないから。アメリカで裏ピースをしたとしても「ピースサインの逆?変わったハンドサインだね」くらいにしか思われないでしょう。とは言えアメリカは自由の国です。他民族国家でもあり、様々な人種の人が多く暮らしています。アメリカに住んでいるイギリス人、オーストラリア人はもしかしたらいい顔をしないかもしれないので、海外では裏ピースは使わないのが無難と言えるでしょう。

海外で使われるハンドサインいろいろ

こうなると気になってくるのが海外で使われているハンドサインについてではないでしょうか?気軽なコミュニケーションが出来るハンドサインはとても便利ですよね。また、映画や海外ドラマが好きな人や外国人の友達がいるという人は見慣れないハンドサインを見た時に「一体どういう意味なんだろう?」と思ったことがあるのではないでしょうか?

これからご紹介するのはそんな海外で使われているハンドサインです。日本でも使えそうな面白いものもあるので、是非チェックしてみてくださいね。

海外のハンドサインその1「ピースサイン」

私達が普段日本で使っている一般的なピースサインは海外でも使われています。平和を意味するピースサインは欧米では勝利(ヴィクトリー、Victory)を意味する「V]サインとして使われています。日本でも勝利という意味で使われていることもありますね。

このようにほぼ万国共通、世界中で使える!と思われてしまいがちなピースサインですが、使うと危険な国も残念ながら存在しています。それがギリシャです。ギリシャではピースサインはなんと「くたばれ」と言う意味になってしまいます。中指を立てるとの同じくらいヤバイ意味ですね…。ギリシャでは間違ってもピースサインを使わないようにしましょう。

海外のハンドサインその2「グッドラック」

人差し指と中指をクロスさせるサインはグッドラック(幸運を祈っているよ)を意味するサインです。日本ではまったく馴染みがありませんが、海外では日常的に使われている馴染み深いハンドサインとなっています。これはハンドサインだけではなく、会話でも「がんばってね」などを意味する言葉として「I’ll keep my fingers crossed.」が頻繁に使われます。

この他、冗談など事実ではないことを言う場合に「嘘だよー」という意味でもこのハンドサインは使われるようです。このグッドラックサインはベトナムでは卑猥な意味で相手を侮辱する表現になってしまうので、注意しましょう。

海外のハンドサインその3「Air quotes」

両手を顔の横辺りに持ってきて、曲がったピースサインを作ってクイックイッとさせるハンドサインは見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?これはよく洋画や海外ドラマにも登場するハンドサインですが、日本では全く馴染みがありませんよね。これは“”(カッコ)を意味しているハンドサインとなっています。Air quotesは誰かの言葉や本で登場した言葉などを引用して言う時に使ったり、相手をからかったり皮肉を込めて言う時に使われます。

海外のハンドサインその4「手招き」

日本では「おいでおいで~」とこちらに来てほしいときに使う手招き。手のひらを下に向けて指を曲げたり伸ばしたりしますよね。これは欧米圏では日本とは全く逆で「あっちへ行け」という意味になってしまいます。なので、欧米圏で手招きをしたいという良きは手のひらを上に向けて、指や腕を手前に曲げてこっちに来てほしいことを表現しましょう。

海外のハンドサインその5「見てるぞ」

裏ピース作ってそのまま自分の前を指し、それから相手の目の方を指すこのハンドサインは「俺はお前を見てるからな」「悪いやつだな~」というちょっと冗談っぽい意味のハンドサインです。仲のいい関係で使うならいいかもしれませんが、知らない人にやられたら割とゾッとするサインでもあると思います。

まとめ

ハンドサインについていかがでしたでしょうか?裏ピースはとにかく危険、なるべく使わない方がいいということがわかっていただけたと思います。海外に行くときにはくれぐれもハンドサインには気をつけるようにしましょう!

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