ルポールのドラァグ・レースという世界中で大人気の番組をご存知でしょうか?有名なドラァグクイーンのルポールが出演している番組で、世界各地のドラァグクイーンがスーパースターを目指す番組です。
日本ではネットフリックスでも見ることができ、多くのシーズンが公開されています。オーディション番組ですが、美しさや面白さ、エンターテインメント性を争う人間模様が人気を博している理由です。
今回はその「ルポールのドラァグ・レース」の歴代の優勝者や、ドラァグクイーンについて記事でご紹介します。名前は聞いたことがあるけど、内容がよく分らないとか、気になってたという人、名前も聞いたことがないという人も最後まで読んでみてください♪
目次
そもそも「ドラァグクイーン」って何!?
「ドラァグクイーン」という言葉を聞いたことがありますか?初めて聞いたという人も少なくはないと思います。簡単に言えば「ドラァグクイーン」とは”男性がド派手に女装をした人”のこと指します。キラキラしたドレスに女性でも履くのが難しそうなハイヒール。さらに肌が分からなくなるくらいの厚化粧をして「女性の性」を過剰に表したものになります。
本来はゲイ文化の一環として生まれたもので、またドラァグクイーンは男性の同性愛者や両性愛者がほとんどですが、最近では男性の異性愛者や女性が行うことも目立つようになりました。
日本人でもマツコ・デラックスさんとお友達だという「ナジャ・グランディーバさん」などがドラァグクイーンの恰好をしてテレビに出演したりしています。なかなか日本では知らない人もまだ多いとは思いますが、少しずつ認知度は上がっています。
あくまでもパフォーマンスの一種なのでトランスジェンダーの方とは異なります。また仕事でやっている人もいるので、女性になりたいと思っている人はほとんどいない様です。
ルポールのドラァグ・レースについて
「ルポールのドラァグ・レース」とはアメリカで放送されている番組です。ドラァグクイーンのカリスマ「ルポールさん」が主催しており、勝ち抜きで生き残りをかけて参加者たちが課題に挑戦していきます。
参加してるクイーンたちは課題に挑戦しつつ、カリスマ性、ユニーク性や度胸、才能などを争います。下位になった2人が最終対決をして敗者が脱落をしてくというものです。最後まで残った人が優勝者となります。毎週登場する豪華なゲストや、ド派手な衣装、参加者たちが繰り広げる人間ドラマが面白く人気が出ているようです。
歴史は結構古く、2009年に始まって毎年1シーズン開催され、2019年5月30日までに11シーズン行われました。
エミー賞を受賞
エミー賞とはアメリカのテレビドラマを始め、テレビに関連する様々な業績に与えられる非常に大きな賞です。映画ならアカデミー賞、音楽ならグラミー賞に匹敵する賞で、知名度も非常に高いものです。エミー賞は沢山の分野に分かれて授与されているので、1年の中でも何度も授賞式が行われています。
そして「ルポールのドラァグ・レース」は2018年にこのエミー賞を見事獲得したのです。SNSでも爆発的に流行し、拡散されており、もはや社会現象ともなっています。超有名芸能人が出演したりしており、アメリカだけではなく世界中で注目されている番組に成長しました。
今後も間違いなく流行をし続けると言われているので、まだ見たことがないという人は是非見てみてください。
過去の優勝者を7名紹介します
できれば全員細かく紹介したいとも思うのですが、今回は7名に絞って紹介したいと思います。またこれから番組を見る!という方はネタバレにもなるので注意してください。それぞれにドラマがあり、特徴があります。優勝していると分かっていても面白番組なので問題はそこまでないかもしれませんね♪
1:BeBe Zahara Benet ベベ・ザハラ・ベネット
シーズン1の優勝者になります。カメールで生まれてフランスで育ちました。ベネットが初めてドラァグクイーンの恰好をしたのは、パリのファッションショーでした。欠席したモデルの代わりに急遽女性としてランウェイを歩くことになったという、驚きのドラァグクイーン経験を持ります。
シーズン1は2009年に放送されました、当時ベネットは28歳でした。祖国のカメルーンに影響を受けた他のクイーンにはないような野生的なスタイルが特徴でした。優勝後はダンスシングルを複数枚発売したり、ミュージックビデオに出演したりと精力的に活動を続けています。
2:Sharon Needles シャロンニードル
シーズン4の優勝者です。アメリカのアイオワ州出身のドラァグクイーンです。毒舌キャラと他のクイーンたちは違う、型にハマらないメイクで出演当初から話題になりました。自信と謙虚さ、そして何よりも他の人にはない独創性であの人気アーティスト「レディガガさん」も注目したことでさらに有名になりました。その後は主にアーティストとして活躍を続け複数のCDをリリースしました。
このシーズンから優勝者をSNSでの投票も考慮されるようになり、出演者たちもオンエアまで誰が優勝するか分からないという形が取られるようになります。
3:Jinkx Monsoon ジンクスモンスーン
シーズン5の優勝者になります。ポーランドのオレゴン州の出身で俳優や歌手などとして活躍をしています。ルポールのドラァグ・レースに出演する前から、動画サイトでコメディ役者として色んな作品に出演していました。そのため他の参加者よりもずば抜けた演技力とコメディ性を持っていました。
ドラァグクイーンを初めて経験したのは16歳の時で、ナイトクラブでの演奏がデビューでした。またモンスーンはナルコレプシーという眠りに関する病気であることも公表しています。ルポールのドラァグ・レース出演後は俳優として映画に出演したり、アーティストとしても活躍をしています。
4:Bianca Del Rio ビアンカ・デル・リオ
シーズン6の優勝者になります。アメリカのルイジアナ州出身で、高校生の時からファッションに目覚めました。17歳の時には衣装のデザインのビッグイージーエンターテインメント賞で6冠するなど、輝かしい成績を残します。
その才能を活かし、ドラァグ・レースでも抜群のデザインセンスで他の出演者からも一目置かれる存在になります。またユーモア力も高く、見た目と面白さを兼ね備えていました。レース優勝後は主演の映画が作られシリーズ化をしたり、テレビに出演したり、劇場に出たりとマルチに活躍をしています。
5:Violet Chachki ヴァイオレット・チャチキ
シーズン7の優勝者になります。アメリカのジョージア州出身です。19歳からドラァグクイーンとして活動を始めました。時には偽のIDを使用し地元のショーにも出演していました。さらにルポールのドラァグ・レースに出る前からCDジャケットに起用されたり、テレビのCMにも主演していました。美への意識はかなり高く、女性顔負けのスタイルの良さも特徴の一つです。
また優勝後の2017年にはジェンダーフルイドとして初めてイギリスのランジェリーブランドのモデルに起用され話題となりました。
6:Sasha Velour サーシャ・ベロア
シーズン9の優勝者です。アメリカのカリフォルニア州の出身で、父親は大学の教授で自信もヴァッサー大学を卒業しています。また現代ロシア社会における芸術形態の役割を理解する目的のプロジェクトを完了しています。しかし学生時代からドラァグクイーンに目覚めており、ドラァグ・レースに出演する前からアーティストやミュージックビデオの制作、服のデザインなどマルチに活躍していました。
特徴的なのはスキンヘッドですが、これはがん治療で髪の毛を失った亡き母へ敬意を表したものとなっています。ルポールのドラァグ・レース後もドラァグクイーンとして活動を続けて、ファッション業界にも進出しました。
7:Aquaria アクアリア
シーズン10の優勝者です。アメリカのペンシルベニア州の出身です。アクアリアはイタリアの家系で学生の時からファッションを学んでいました。さらにダンスにも精力的に取り組み4年もの歳月をダンスに捧げました。
アクアリアはシーズン4で優勝したシャロンニードルの子供でもあり、さらにルポールのドラァグ・レースの最年少優勝者です。当時は21時歳で他の参加者よりもかなり若かったので注目を集めました。一度も下位の2人にならずに優勝をした実力者です。
まとめ
今回はアメリカの人気番組「ルポールのドラァグ・レース」についてご紹介しました。言葉ではなかなか言い表すことができないような番組だと思います。美しさもあり、面白さ笑いもあり。そして涙もあるというヒューマンドラマだと思います。その熱はまだまだあり、2020年のシーズンにも注目が集まっていますね。
優勝者はみんなアーティストとして活躍したり、そのままドラァグクイーンとして活躍したり、俳優になって映画に出たりと夢が詰まっています。ルポールのドラァグ・レースに出て優勝することができれば一気に有名人にもなることができますね。
そのため最近では普通に女性が好きな男性が、ドラァグクイーンとして出てくることも多くなりました。また女性が男性のような恰好をするドラァグキングというドラァグクイーンの逆パターンも現れてきています。
世界的にジェンダーレス、男女の差を無くそうという動きが多くあります。その流れに沿っている番組内容であることも流行した理由の一つだと思います。またレディガガなどの超有名アーティストがSNSでコメントをしたりもしているのが、爆発的人気が出た要因とも言えます。
日本でもネットフリックスで配信が開始されてから一気に知名度が上がって来ています。気になる方は是非チェックしてみてください♪