恋愛ではよく「依存」という言葉が使われますよね。この依存は片方がもう一方に寄りかかり過ぎている、頼りすぎている、甘え過ぎているという時によく使われる言葉です。そして、一方的な依存ではなくお互いに依存しあっているという状態のことを「共依存」と言います。よく共依存カップルなんて言葉を聞いたりしますよね。片方が依存しているだけじゃなく、お互いに依存してあっているなら需要と供給が成り立っていて、何も問題ないんじゃないの?と思うかもしれませんよね。しかし、実際には問題が山積み。「あの人は私のことを必要としてくれているし、それでいいの」と思っていると将来的に大変なことになってしまうかもしれません。
今は確かに共依存の関係を心地よく思ったり、このままでいいと思うかもしれません。しかし、共依存の関係は恋愛の形としては良くない形の一つです。良くない形、普通とは歪んでしまった形の恋愛をそのままずっと続ければどうなるか…共依存恋愛の結末はなんとなく想像出来てしまいますよね。共依存恋愛に陥ってしまっている、そう気づけただけでも一歩大きな前進です。自分が前に進んでいきたい、大好きな彼ともっといい関係を築いていきたい。そう思っているなら共依存状態から抜け出す必要があります。この記事ではそんな共依存恋愛の特徴についてご紹介させていただきたいと思います。
今大好きな彼氏と付き合っているものの、もしかしたら共依存状態になってしまっているのかも?そう思っているなら是非これからご紹介させていただく内容をチェックしてみてください。また、この記事では更に共依存恋愛状態から抜け出して幸せになるための方法についてもご紹介させて頂きますので、今の状況をなんとかしたい、そう思っている方は実践してみてくださいね。
目次
共依存恋愛ってどんな状態?
一方的な依存はわかりやすいですよね。彼氏、もしくは彼女が一方的に依存しまっているという状態です。この場合の依存も問題と言えば問題ですが、依存してしまっているのは一方だけという違いがあります。もう一方は相手に依存しておらず、依存されている側。つまり「依存されてしまっているな」と実感しており、これからどうにかしないといけないと感じていることです。一方が依存に気付いていれば「依存しあっているからどうにかしないといけない」と話し合うきっかけになったり、積極的にアクションを起こしたりして関係も改善に向かいやすいですよね。
しかし共依存状態の場合はお互いがお互いに依存してしまっています。「この人がいなかったら私は生きていけない」「この人には私がついていてあげないといけない」など、カップルのどちらも相手に依存してしまっているという場合は、そもそも共依存に陥っているということに気付いて居ない場合が少なくありません。このような共依存カップルの特徴として、「自分は相手の事をよくわかっている」と思っている反面、実は全く相手のことも自分のことも見えていないということです。本当の相手のこと、そして自分の願望。いろんなことがごちゃまぜになってしまっています。
ありがちな共依存カップル
よくありがちな共依存カップルとして、彼女に暴力を振るうDV彼氏と、そんな彼氏と頑なに別れようとしない彼女がいます。ドラマや漫画でもよく見けますよね。明らかに度を越えた暴力を、一度じゃなく何度も振るわれたら間違いなく別れるという選択肢しかありませんよね。しかし、彼女はなぜか殴られても殴られても結局は暴力彼氏の元へ戻っていってしまう。周囲の友達や家族がどんなに説得しても、です。
一体どうしてこんな事が起こってしまうのかというと、それはこのカップルが共依存に陥ってしまっているからです。彼は「お前のために言ってるんだ、お前のために殴ってるんだ。俺だって本当は殴ったりなんてしたくない」などといい、女性はそれに対して「この人は本当は私のことを思ってくれてるんだ。だから嫌われるかもしれないというリスクを冒して殴ってくれるんだ」と思ってしまいます。
冷静に考えればこんな理屈は明らかにおかしいということは誰にでもわかりますよね。別れるか、暴力をやめてもらう。これしかありません。しかし、共依存状態に陥ってしまっているとこのような事実に全く気付くことができなくなってしまうんです。本当に彼は私のためを思ってくれている、心の底からそうやって勘違いしてしまうんですね。
そして、家族や友達が彼女を保護していたとしたら、彼氏は激怒しながら彼女を取り戻しにくるのです。なぜかというと、暴力彼氏の方も彼女に依存しているから。お互いに依存しあっていることで余計に大変なことになってしまうんです。このように、お互いを高め合っていくどころか二人一緒にどんどん転がり落ちてしまっているような共依存カップルは、悲しい結末を迎える事が多いといわれています。
共依存恋愛の特徴5つ
これからそんな共依存恋愛をしているカップルの特徴についてご紹介させていただきたいと思います。お互いに依存しあっている状態は心地がいいですよね。「自分には彼(彼女)がいる」という安心感。それはとても満足感を与えてくれます。しかし、信頼ではなく依存になってしまうと悪影響もどんどん出てきてしまいます。
共依存カップルになりたいと思っているカップルもいるようですが、これからご紹介する共依存恋愛の特徴を見れば、もうそんな風には思わなくなるかもしれませんよ。
共依存恋愛の特徴その1「閉じこもる」
共依存恋愛は自分たちでは気付いていないかもしれませんが、周りから見れば恋愛としてかなり歪んでしまっているとても不幸な関係です。そのため、自分を心配してくれる友達や家族からは「本当に大丈夫なの?」「別れた方がいいよ」とアドバイスされることも少なくないでしょう。
しかし、共依存状態に陥ってしまっている二人は周りからの意見を聞き入れることはありません。一方のみが依存してしまっているという場合、誰も同意してくれる人はいないため自分と向き合うしかなくなりますよね。しかし、共依存の場合、共感してくれる相手がいます。「友達がなんか言ってるけど、彼には私しかいない」「誰も理解してくれないけど彼だけは理解してくれる」と、周りから別れを進められれば進められるほど二人だけの関係に閉じこもって言ってしまいます。
共依存恋愛の特徴その2「尽くすほどダメになる」
相手に尽くすことは悪いことばかりではありませんよね。もちろん、いいことだってあります。しかし共依存恋愛の場合、尽くせば尽くすほど相手がだめになり、自分もだめになるという最悪すぎる悪循環に陥ってしまうことになります。
例えばギャンブル依存症になってしまっている彼氏にお金を貸してしまう、アルコールをやめられない彼氏にお酒を買ってきてしまうなど、ついつい甘やかしてしまうのです。本人からすれば「苦しんでいてかわいそうだったから」「喜んでくれるから」という気持ちですが、果たしてそれは本当に「彼のため」になるのでしょうか?間違った尽くし方は状況を改善するどころかどんどん悪い方向に進めて言ってしまうことになります。
共依存恋愛の特徴その3「実は相手をコントロールしようとしている」
一見、どちらがかがもう一方を支配しているように見える共依存カップルですが、実はお互いに相手を自分のいいように動かしてコントロールしようとしています。表面的には一方が支配し、もう一方は支配されているように見えますが、実は違うのです。
暴力を振るったりお金を支払わせたりするというのは典型的な支配の形で、とてもわかりやすいものですよね。力で押さえつけて自分のいいようにする。まさに支配です。しかしその一方で、支配に従っている側も「支配される」という行動で支配者側をコントロールしています。支配者は支配される者が居なければ支配者になることが出来ません。つまり、支配者は支配される者がいなければ成り立たないのです。このように支配される側は「自分がいなければなりたたない、生きていけない」状態にし、心理的に支配者を支配しているのです。
共依存恋愛の特徴その4「とことん我慢してしまう」
共依存カップルの特徴として、どんなに相手からひどいことをされても耐えてしまうという特徴があります。上でもご紹介させていただいDVの例がよくある例ですが、酷い暴力に身の危険を感じ逃げても、最終的には自分の方から暴力的な彼氏の元に戻っていってしまう…このようなパターンが非常に多いんです。
それはこの上の項目でもご紹介したように、相手をコントロールしているという場合もありますし、単純に共依存状態に陥ってしまっていることに気づけていないという場合もあります。本当なら心は悲鳴を上げ、限界状態になってしまっているのに気がつくことが出来ないのです。
共依存恋愛の特徴その5「あっさり別れる」
最後にご紹介させていただくのが、この意外すぎる共依存カップルの特徴です。お互いに依存し共依存状態になっているカップルの結びつきは強そうに感じるかもしれませんが、実はあっけなく終わってしまうカップルが非常に多いんです。彼氏か彼女が新しく依存する対象を見つけたとき、共依存カップルは終わりを迎えます。共依存カップルは信頼関係で成り立っている訳ではなく、依存することで成り立っているので、より自分が良いと思える依存相手を見つけた場合、今までの依存相手は簡単に切り捨ててしまいます。
そして、また今までの共依存恋愛と同じようにお互いを束縛し合い、狭い世界に閉じこもり、更にもっといいと思える依存相手を見つけたらまた乗り換え…これを繰り返し深みにハマっていきます。
共依存恋愛を克服して幸せになる方法
このような共依存恋愛を克服して幸せになるためにはどうしたらいいでしょうか?その方法についてご紹介させていただきたいと思います。
- 距離を置く
- 日記を書いて気持ちを整理する
- のびのびと一人の時間を楽しむ
- どうしても無理なら専門家に相談する
以上のような方法で共依存は克服して行くことが出来ますが、どうしても辛い時は専門家に相談するなど、一人で抱え込まないことも大切です。
まとめ
共依存恋愛について如何でしたでしょうか?不幸な結末になることはほとんどだという共依存恋愛。克服するのは大変かもしれませんが、克服することでより幸せな未来がつかめるはずですよ。