緊急避妊アフターピルってどこでもらえるの?購入方法や注意点
UPDATE:2020.04.08
カップル知りたい

緊急避妊アフターピルってどこでもらえるの?購入方法や注意点

緊急避妊薬とも言われるアフターピルは重要な避妊方法の一つですよね。そんなアフターピルですが、実は高校生のアフターピルの認知度は21%とかなり低いんです。保健体育の授業で中学生から性のことについて勉強しますが、高校生の5人に1人しかアフターピルについて知らないなんてびっくりですよね。

飲み続けることでほぼ確実に避妊することが出来る低用量ピルは世界中で使用されている避妊方法ですが、アフターピルはまたそれとは少し違い、避妊するのを忘れてしまった、避妊に失敗してしまった、望まないセックスをされてしまったなど、緊急事態に服用することで避妊するというものです。緊急手段であるがゆえに低用量ピルとは違い、認知度も低いアフターピルですが、もしもの時に備えてアフターピルについて知っておきましょう。この記事ではそんなアフターピルはどこで購入することが出来るか、注意点などをご紹介させていただきたいと思います。

セックスについてや避妊方法についてはなかなか人に相談出来ないこともありますよね。しかしだからと言って何も知らないでいると後で大変な思いをすることになるのは自分です。悲しい思いをすることのないように、しっかりと正しい知識を身に着けておくことにしましょう。

アフターピルは病院でのみもらえる

まず最初、アフターピルはどこでもらえるのかということですが、アフターピルはドラッグストアや薬局などでは販売されておらず、病院を受診しなければ購入することは出来ません。一体どこの科にいけばアフターピルを処方してもらえるのかというと、一般的には「産婦人科」となっています。また、内科やそれ以外の科でも、お医者さんがアフターピルについての知識を持っていれば処方出来る場合もありますが、どこでも処方してもらえるというわけではないため、アフターピルを処方してほしいという時には事前に電話で確認などをしてから、確実にアフターピルを購入する事ができる病院を選ぶようにしましょう。

アフターピルを必要としている理由によっても異なる場合がありますが、病院によっては問診のみで処方箋をもらえる場合もあります。これはアフターピルにはセックスをした後72時間以内に服用しなければいけないためです。

緊急避妊薬とも言われるアフターピルは避妊に失敗してしまった時だけじゃなく、レイプされてしまった時などの緊急時に服用されます。WHOのガイドラインによると95%という高い確率で妊娠を防ぐことが出来るとされています。アフターピルでの避妊確率は高いものの100%ではなため、できれば24時間以内、遅くとも72時間以内に服用する必要があるため、避妊の失敗に気付いたらすぐにアフターピルを処方してもらうようにしましょう。

個人輸入は危険

とはいえ、なかなか産婦人科に行く時間がなかったり、恥ずかしくて産婦人科には行きたくないという女性もいらっしゃいますよね。そんな時に思い浮かべるのが個人輸入ではないでしょうか?

アフターピルは日本では病院を受診しなければ購入することが出来ない薬ですが、海外では一般医薬品としてドラッグストアなどで販売されています。そのため、個人輸入代行などを行えば病院を受診しなくともインターネット上でアフターピルを購入することが出来ます。ですが、このように個人輸入代行でアフターピルを購入することは実はとても危険なことなんです。一体それはどうしてかというと、偽薬の可能性があるからです。折角買ったアフターピルがニセモノだったら大変ですよね。

アフターピルだけじゃなく、低用量ピルなど様々な薬の個人輸入代行が行われていますが、これらはかなり危険だと覚えておきましょう。日本ではお医者さんの処方がないと購入出来ないアフターピルは海外では普通にドラッグストアなどで購入出来るため、値段も安くなっています。輸入代行の手数料を考えてもまとめ買いすればそちらの方が安くつくので、少しでもお金を節約しようと思って個人代行輸入でアフターピルやピルを購入している人が少なくないんです。

「まさか自分がニセモノの薬なんて」と思うかもしれませんが、ニセモノの薬がどれだけの数で回っているかご存知ですか?実は、偽造医薬品の流通量は750億ドルにも登ると言われているんです。これは日本の医療用医薬品市場に匹敵すると言われている莫大な額。いかにニセモノの薬が世界に流通しているかということがわかりますよね。

日本の場合ニセモノの薬にひっかかった、効かなったという話は聞きませんが、海外ではこのニセモノの薬がかなり話題になっており、ある地域では30%以上もの確率でニセモノの薬を購入させられることがあるとのこと。

ニセモノのアフターピルを飲んだらどうなるの?

ニセモノのアフターピルを飲んだらどうなるでしょうか?ニセモノの中にも避妊効果が全くないものと、少しなら避妊効果のあるものが含まれています。全く避妊効果がないアフターピルを飲んだ場合は妊娠が発覚した時にそのアフターピルがニセモノだった時に気づきます。望まない妊娠を防ぐためにアフターピルを服用したのに、妊娠してしまったら何の意味もないですよね。

アフターピルを飲むことが出来ない場合も

緊急時に飲むことで高い確率で妊娠を回避する事ができるアフターピルですが、飲むことができない場合もあります。誰でもいつでも服用出来るわけではないため、注意するようにしましょう。以下ではアフターピルを飲むことが出来ない例をいくつかご紹介させていただきたいと思います。

  1. 15歳未満…アフターピルについては明確な年齢制限は儲けられていないものの、まだ成長しきっていない未成熟な身体への負担などを考えて、15歳未満には処方されないという場合もあります。このように年齢制限についてはクリニックによっても異なるので、予め調べるなり電話確認なりしておくようにしましょう。
  2. 妊娠している可能性がある…既に妊娠している場合、アフターピルは飲むことが出来ません。アフターピルは避妊に失敗してしまった時に飲むことで妊娠を防ぐ薬ですが、既に妊娠しているという場合は効果はなく、妊娠中にアフターピルを飲んでしまうとお腹の中の赤ちゃんに悪影響を与えてしまうため、妊娠の可能性があるという場合にはアフターピルを買うことも服用することも出来ません。
  3. 男性…女性が服用し妊娠を防ぐという緊急避妊薬であるアフターピルは男性は飲むことができないので、購入することもできません。
  4. アフターピルの成分の過敏症がある場合…アフターピルの成分に対して過敏症の既往歴がある場合にはアフターピルを服用することが出来ないので注意しましょう。
  5. 重い肝障害がある場合…重い肝機能障害を持っているという場合、アフターピルを飲んだ後に症状が悪化シてしまう可能性もあるため、アフターピルを服用することは出来ません。

以上のような場合、アフターピルを服用することは出来ないので注意しましょう。アフターピルは避妊に失敗してしまった時に役立つ薬ですが、遅くとも72時間以内には飲まないといけないというタイムリミットがあります。アフターピルを服用する必要があるという場合は早め早めに行動するようにしましょう。

アフターピルの副作用って?

気になるのがアフターピルの副作用ではないでしょうか?どんな薬にも大なり小なり副作用はあるとされていますが、アフターピルにも副作用があります。

アフターピルにもいくつかの種類があり、種類によっても副作用の出方は異なっています。

以前の緊急避妊薬(プラノバール)では悪心49%、嘔吐15%ほどありましたが、WHOによると、今回のノルレボ錠は悪心23%嘔吐6%と報告されております。
国内の統計では、さらに低く、ノルレボ:悪心9.2%、嘔吐0%前後との報告です。
吐き気の副作用は少なくなりましたが、当院では吐き気止めも一緒に処方しますので、万一、症状が出現した時は追加で内服していただきます。
その他の副作用としては、全身倦怠感(7.7%)・頭痛(12.3%)・月経出血量の増加や減少・下腹部痛などがあります。
一般にこれらの副作用は、数時間から半日程度で症状は改善します。24時間以上続くことは稀です。

引用元:アフターピルQ&A

どんなアフターピルを取り扱っているか、値段などはクリニックによっても異なっているため、予め調べておくといいでしょう。ただしアフターピルを飲むのは少しでも早い方がいいため、調べるのは緊急避妊が必要な状況になる前にしておくようにしましょう。

コンドームだけの使用では14%が妊娠

日本国内では避妊方法としてはコンドームが定番となっていますよね。ドラッグストアはもちろん、今ではコンビニやスーパーでも気軽に購入することが出来るコンドームは手軽な避妊方法ですが、実はコンドームを使ったセックスでの妊娠の確率は約14%とかなり高いものとなっているんです。しかもこれは正しいコンドームの使い方をした上での確率なので、間違ったコンドームの使い方をすれば妊娠の確率は更に高まることになります。

まとめ

アフターピルについて、いかがでしたでしょうか?海外では普通にドラッグストアで販売しているなら日本でも販売してほしい…そんな風に思ってしまいますよね。日本では病院を受診して購入する必要があるアフターピル、値段は1回分で1万円ほどとかなり高額です。ところが海外ではドラッグストアなどで市販され、価格も5000円未満が相場。

日本でも実は2017年にアフターピルを市販薬にすることが検討され、348件中で賛成が320件、反対はわずか28件という圧倒的な世論を得たにも関わらず市販化されなかったという過去があります。この事を受けて現在では日本でももっと手軽にドラッグストアなどでもアフターピルを購入できるようにすべきという声が上がっているので、もしかしたら数年のうちにはアフターピルも市販化されるかもしれませんね。

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