若者はもはや「写メ」とは言わない!新しい写真の呼び方3つ
UPDATE:2020.07.13
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若者はもはや「写メ」とは言わない!新しい写真の呼び方3つ

スマートフォン登場前の携帯電話を使ったことがある世代なら知らない人はいないであろう「写メ」という言葉。当時、毎日のようにこの写メという言葉を使っていたと思いますし中には現在でもスマートフォンで撮影した写真のことを「写メ」と言っている人もいるのではないのでしょうか?そんな人たちからすると衝撃でしかありませんが、実はこの「写メ」という言葉、今の現役高校生などの若者からすると「死語」であり、もはや写メという言葉は使わないのだそうです!

この「写メ死語説」は2017年にTwitterのとある投稿から大きな話題になりました。この記事では本当に「写メ」は死語と化してしまっているのかということや、では、写メが死語となってしまったのならば今は何て呼ばれているのかということについてご紹介させていただきたいと思います。

そもそも写メとは?

写メという言葉を今も使っているという人でも、写メという言葉の由来や詳細については知らないという人が多いのではないでしょうか。

写メとは、写メールの略称です。写メは開始当時はJ-フォンという名前だったソフトバンクの電子メールの画像送受信サービスの名前で、ソフトバンクの登録商標(第4632735号)です。元々J-フォンのロングメールでは画像の添付が可能でしたが、これを利用してカメラ付き携帯電話で撮影した画像を電子メールに添付出来るようにしたのが写真付きメールです。初の内蔵カメラ付き携帯電話が発売された当初はユーザーの使用方法がメリ描くではなく、賛否両論が巻き起こりましたが、その後の夏のキャンペーンで「写真付き写メール」という言葉をつけたところ、すぐに大ヒット!このように、写メールという言葉は元々はサービス名ではなく、カメラ付き携帯電話のキャンペーンワードだったのです。そして、それがのちにサービス名として定着することになりました。

当初はこのようにソフトバンクの画像送受信サービスのことのみを指していましたが、やがて「写メ」や「シャメ」として略され、ソフトバンクのみならず他の携帯会社が提供している画像送受信サービスも写メと言ったり、メールの送受信なしにカメラ付き携帯電話で画像を撮影する行為のことを写メと呼ぶようになりました。

「写メ撮って」「写メ送って」などというような使い方で気軽に使われていましたよね。

今時の若者は「写メ」を知らない?

このような「写メール」という言葉や「写メ」という言葉は携帯電話を使ったことがある人なら誰でも知っていますよね。しかし、最近の現役高校生の中にはなんと「写メ」という言葉を知らない人や死語だと主張している人もいるんです。以下は話題になったツイートですが、この文章を読むとすごくびっくりしてしまいますね。

このツイートを見た人からは「部活の後輩に写メっ何のことですかって言われた時は驚いてしまった」「メールが死語なら写メが死語になってしまっても仕方ないのかもしれない」など様々なコメントが。中には「高校生に『死語ってなんですか?』って言われました…死語すら死語らしいです」と、もはやどうしたらいいのかわからなくなってしまうようなコメントも。言葉は日々変化していくため、使う人が全く居なく慣れば「死語」として消えていってしまうのでしょうか。

新しい写真の呼び方3つ

では、今時の高校生や若者たちは「写メ」のことをなんと言っているのでしょうか?ここからは現代の若者たちが写メと同じような意味で使っている言葉についてご紹介させていただきたいと思います。

写メが無くなってしまったのは写メという言葉をずっと使ってきた人たちからすれば寂しいことですが、時代の流れと言われれば納得です。そもそも現在ではメールはほぼ使われなくなりました。何故なら、それに変わるリアルタイムチャットが楽しめるアプリ「LINE」が登場したからです。今は若者も大人もメールよりもLINEでやり取りしている人が多いのではないでしょうか?ビジネスシーンではまだまだメールが使われているかもしれませんが、一般の人の場合、ほとんどメールを使っていないという人も少なくありません。もしも使っているにしてもメールマガジンやインターネット通販サイトなどの登録用だけで、実際にメールで友達や知り合いとやり取りしているという人は少ないのではないでしょうか。

そんな「メール」を使わなくなった現代だからこそ「写メ(写メール)」という言葉が使われなくなってしまったと聞けばそれはもう納得するしかありませんよね。

そこで気になるのが「写メをもう使わないならみんな何て言ってるの?」ということ。これから新しい写メの呼び方をご紹介していきます!

現代の写メの言い方その1「写真」

まず、とってもシンプルに「写真」というようです。言われてみれば写メという言葉も写真をメールで送受信するサービスではなく写真のこと自体を指していましたよね。そのため、写メという言葉が使われなくなったのは無理もないような気がします。

「写メ撮ろう!」というのが「写真撮ろう!」に変わっただけという、とってもわかりやすい違いです。こうなってくるとなぜ一体写真のことを「写メ」と呼んでいたのか不思議になってきてしまいますね。

場合によっては「写真」すら言わずに「撮ろ?」という一言だけで一緒に写真を撮ることを表している場合もあるようです。

現代の写メの言い方その2「スノる」

今は加工アプリが本当にたくさんありますよね。その中でも多くの若者を虜にしたアプリが「SNOW」です。実際にSNOWを使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか?面白い写真や、整形レベルで顔を変えてしまうような凄い写真が撮影出来るSNOWはかなり人気のアプリで、普通の写真ではなくSNOWを使った写真撮影をする場合には「スノる」「スノろ?」などと友達と言い合っているようです。

現代の写メの言い方その3「インスタ」

最後にちょっと変わっているなと思ったのが「インスタ」です。一体どうしてインスタというのかというと、Instagramからではなくインスタントカメラから来ているんだとか。これもTwitterで話題になっていました。

ただし、このインスタという呼び方についてはどうやら一部の若者だけが使っている呼び方らしく、多くの若者はインスタといえば「Instagram」と認識しているようです。

写メが本当に死語になる日は近い?

写メと言わずに「写真」「インスタ」「スノる」という呼び方をしている若者たちもいますが、実際には高校生の年齢ではまだまだ「写メ」という言葉を知っているし、実際に「写メ」という言葉を使うという人がまだまだいるようです。

上記のTwitterでは1232人にアンケートを行った結果、全体の43%である530人が「高校生だけど写メって言うぞっ!」と回答。まだまだ写メという言葉を知っているし、使っている人も一定数いるということがわかります。

しかしその逆で「高校生だけど写メなんて言わない!」という人が19%で234人、「28歳以上だけど今時写メなんて言わない!」という人が10%で123人と、写メという言葉を使わなくなってきている人もかなりの数存在しているようです。

ポケベルは2019年9月末にサービス終了

スマートフォンの前は携帯電話。携帯電話の前はといえば…ポケベルことポケットベルです。無線呼び出しサービスであるポケベルは1968年にサービスが開始。1990年代に入ると数字でメッセージを送ることが出来るようになり、女子高生など若い人達を中心に大流行しました。当時はポケベル、ルーズソックス、プリクラは女子高生の三種の神器なんて言われていたんだとか。

ポケベルは「金田一少年の事件簿」などでも使われたり、ドラえもんや名探偵コナンでもポケベルが登場。1993年には「ポケベルが鳴らなくて」というテレビドラマまで作られました。また、このドラマの主題歌として同名の歌があります。

まとめ

「写メ」は現在死語になりつつあるということについてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?親世代がまだ写メという言葉を使っていることもあり、まだ完全な死語になっているわけではありませんが、今後本当に使われ無くなってしまう可能性は十分にありそうです。

いつかはもしかしたら「スマートフォン?懐かしいな」なんて言う日が来るようになるのかもしれません。

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