さとり世代の年齢って?9つの特徴&ゆとり世代との違いを解説!
UPDATE:2019.09.30
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さとり世代の年齢って?9つの特徴&ゆとり世代との違いを解説!

さとり世代と聞くとなんだか高齢者を連想してしまいますが、実際にはゆとり世代の次の年齢層となるため、若者のことを指しています。インターネット上で生まれた言葉と言われているさとり世代という言葉はまだまだ聞き慣れない人や、聞いたことはあるし言葉も知っているけど意味はよくわからないという人も多いです。

この記事ではそんなさとり世代について、そしてさとり世代と何かと比較されることがあるゆとり世代について、さらにさとり世代の特徴についてもご紹介させていただきたいと思います。この機会にさとり世代について、ゆとり世代について、2つの違いについて、さとり世代の特徴について、ぜひ知ってみてくださいね。

ゆとり世代とは?

さとり世代についてご説明する前に、まずはさとり世代の前の世代となる「ゆとり世代」とはどんなものなのかということについてご紹介させていただきたいと思います。

年代については諸説ありますが、ゆとり世代は2002年(平成14年)~2010年(平成22年)の間に義務教育を受けた世代の事を指しています。この頃の義務教育は「ゆとり教育」と呼ばれ、その名の通りゆとりのある教育が行われました。このようなゆとり教育が生まれた背景には、1970年代までに行われていた「詰め込み教育」があります。

当時、高度経済成長下だった日本では質が高く従順な労働者を育成するために詰め込み教育が行われていたのです。しかしこの詰め込み教育には問題があり「テストが終わったら全て忘れてしまう」「暗記はできるものの、なぜそうなるのかが想像・理解出来ない」様々なデメリットが指摘されるようになりました。また、詰め込み教育では単純に覚えなければいけないことが多いため、勉強についていけない子や休みがちな子との学力の差が出てしまったり、「落ちこぼれ」と呼ばれる子供が増加しましました。

そして、このような詰め込み教育を反省して1980年代以降から徐々にゆとり教育へと変わっていきます。ゆとり教育では無理のない教育環境を作ること、豊かな教育を行うこと、加熱する教育が原因となって生まれる不登校やいじめを減らすということを目的としています。

ゆとり世代は詰め込み教育と比べると知識量では劣るため「知識量が少ない盛大」とも言われています。この他にも、コミュニケーション能力が低い、自分で考えて行動することが出ないなどの問題点も指摘されていますが、その一方で合理的思考を持っていたり、IT関連に強いという特徴もあります。

さとり世代とは?

では、さとり世代とはどんな時代なのでしょうか?さとり世代は1990年前後生まれでゆとり世代とはほぼ同世代であるとされていますが、それよりも更に広い世代とされることもあります。2013年の新語・流行語大賞にノミネートされたことでも知られていますよね。

さとり世代の特徴を一言で表すと「欲がない」こと。現代の若者の欲がないという特徴から「悟り」が連想され、そこからさとり世代と言われる事になったようです。この他にも「旅行に行かない」「恋愛に興味がない」などがさとり世代の典型的な特徴だとされています。また、生活についても「派手な暮らしよりも地味でいいから安定した暮らしの方がいい」という考えを持っているとも言われています。ブランド物を持ち、バブルの時代などは高級車に乗り、立派なマンションを買い、ラスベガスに旅行してカジノに行き、沢山のボディコン女性を引き連れているのがステータスとされていました。しかし現代の若者はそのようなものに興味を示さなくなり、出世欲も減ったと言われています。とはいえさとり世代も無欲なわけでなく、アイドルやゲームやアニメなど、自分の興味があるものには強い執着を見せるとも言われています。

さとり世代がはバブル崩壊に前後して生まれたため、不況下の日本しか知りません。加えてインターネットに詳しいことから情報が豊富で、無駄な努力はなるべくせず、衝突を避け、高望みをしない。コストパフォーマンスを重視し、安くてもそれなりに質がいいものを求める。ボランティアへの意欲や関心が高い。などなど、このような特徴があると言われています。

このようなさとり世代の特徴から、さとり世代は今までの消費が重視されてきた社会から、幸福感や精神的な豊かさを求めるなど新しい価値観を模索している世代なのではないかという指摘もされています。さらに、このような若者の特徴は日本に限ったことではなく、経済的に成熟した国では見られることもあるそうです。

さとり世代とゆとり世代の違いとは?

ゆとり世代とさとり世代についてご紹介させていただきました。さとり世代はインターネットから生まれた言葉であり、認知度はそこまで高くなく、また、その言葉の意味をはっきりと理解している人となるとかなり少ないと言われています。

ゆとり世代とさとり世代は明確に分類できるものではなく、どちらかというとゆとり世代からさとり世代に、ゆっくり変化していったのではないかと考えられています。

さとり世代の9つの特徴

では、現代の若者を表しているといわれる「さとり世代」にはどのような特徴があるのでしょうか?これからさとり世代の特徴としてよく言われることが多い9つの特徴についてご紹介させていただきたいと思います。さとり世代について気になるという人はぜひチェックしてみてくださいね。

さとり世代の特徴その1「外出より家が好き」

家で過ごすのが好きだというのもさとり世代の特徴の一つだと言われています。さとり世代はお金を使うことに執着もなく、旅行に行くってお金を使ったり時間をかけたりするくらいなら家で自分のペースでのんびり過ごして楽しみたいと思っている人が多いようです。

外出するとどうしてもお金がかかりますよね。さとり世代は堅実なので、あまりお金を使うのは好きではありません。家で何をしているのかというと、SNSやゲーム、アプリ、テレビ、配信で映画やアニメやドラマを見ています。

さとり世代の特徴その2「恋愛に興味がない」

さとり世代は恋愛に興味がない世代と言われており、比較的淡白だで、「結婚なんてしなくてもいいか」と思っている人もいるようです。恋愛が全てではありませんが、恋愛をすることで人間として成長することが出来たり、気付きがあったしますよね。このように恋愛をすることは自分を人間的に磨くことにもなり、自分を成長させることが出来るのです。

その他にも、恋愛に全く興味がないと心が豊かに成長しない可能性もあると言われており、その結果一歩間違えば自己中心的な周りに合わせることが出来ない考え方が染み付いてしまうかもしれません。

さとり世代の特徴その3「将来の目標がない」

さとり世代は現実的で夢を見ません。そのため、具体的な将来の目標は無く、穏やかな安定した暮らしがあればそれでいいと思っています。不況下の将来の不安が影響しているのかもしれませんね。

さとり世代の特徴その4「堅実」

物欲がないさとり世代ですが、だからと言ってお金に執着がない訳ではありません。あまりお金を使いたがらず、場合によっては友達への誕生日プレゼントのお金も出したくないと思うことがあるようです。このような堅実さは、不況下の日本しか知らないということが大きく影響しているようにも思えますね。

その影響なのか、飲み会に行ってお酒を飲むことも昔に比べるとかなり少なくなったと言われています。

さとり世代の特徴その5「現実的」

さとり世代はとても現実的では、夢は見ません。インターネットが普及したことで様々な情報をいつでもどこでも、時間を選ばずに得ることが出来るようになったさとり世代は待つことが苦手です。夢を見る前にいくらでも情報が手に入ってしまうため、もはや夢を見ることはなくなったのかもしれません。

さとり世代の特徴その6「人の話をあまり信じない」

人を疑う性質のある現実的なさとり世代はうまい話を信じたり、興味を示すことはありません。そのため、詐欺や悪徳業者に引っかかることも少なくなっています。

さとり世代の特徴その7「家族と仲が良い」

人をあまり信じないさとり世代ですが、家族とは仲がいいという特徴があります。家族の絆が深いことは素晴らしいことですが、そのせいでなかなか親元を離れられなくなってしまったり、歪んだ親子関係が生まれてしまうこともあるようです。

あまりにも親元から離れることが出来ないと社会に馴染むことが難しくなってしまうため注意が必要です。

さとり世代の特徴その8「物欲が少ない」

さとり世代は代表的な特徴とも言えるのがこの物欲の無さです。物欲がないため「もっとお金がほしい」とは思いません。だから「出世したい!」と思うこともないのです。バブルの時代には物で溢れていた時代です。その反動が今このような形で現れてきたのかもしれないと思うとなんだか不思議ですよね。

今は自動車が売れない時代と言われています。実際、バブル世代と今を比べてみると自動車関係に使う費用が減っており、更にここ数年では免許証を取得する若者の数が減少傾向にあります。

さとり世代の特徴その9「ストレスを感じやすい」

さとり世代は忍耐力があまりないことも影響してか、ストレスを感じやすいと言われています。安定を好み刺激を避けたがるさとり世代はちょっとしたことでも負担に感じたり、イライラしてしまったり、ストレスにつなげてしまいます。

まとめ

さとり世代とゆとり世代とはどんなものなのか、そしてその違い、さとり世代の特徴についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

どちらもその時代の若者の傾向をひとまとめにして表している言葉ですが、そのような特徴や傾向があるように感じられるだけで、実際にはどちらの世代の人もその人なりの個性や考え方があります。実際にその人たちと接する時には「ゆとり」「さとり」でくくること無くその人の個性に目を向けることが大切ですよ。

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