産後クライシスって?起きる原因5つと夫婦仲の悪化を防ぐ対処法
UPDATE:2019.08.29
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産後クライシスって?起きる原因5つと夫婦仲の悪化を防ぐ対処法

産後クライシスという言葉を聞いたことがありますか?産後クライシスとは、出産した後で急激に夫婦の仲が悪くなってしまう現象のこと。産後ブルーや育児ノイローゼが影響した結果、産後クライシスに陥ってしまうと夫婦仲のみならず社会関係にまで悪い影響を与えるとされているんです。この産後クライシスという言葉は2012年にNHKが提唱しました。とはいえ、出産後で夫婦仲が悪くなってしまうということは元々広く知られていたこと。家族社会学などの分野では昔から研究が続けられていたため、長年の研究蓄積もあるんです。

しかし、産後に夫婦関係が悪化しやすいという事実は日本の一般社会では今まで語ることが避けられてきました。しかし、産後クライシスが実際に出産をした後の夫婦間で起こることは珍しいことではありません。多くの夫婦が産後クライシスに陥ってしまっています。何かしら改善策を講じるなり対策を行えば夫婦仲は改善されていくでしょうが、改善策を行わないままどんどん関係が悪化していけばいずれ「離婚」という最悪の結果を迎えてしまうということも考えられます。

産後クライシスはしっかりとその事実に向き合い、原因を探り、そして夫婦二人で改善していくことが大切です。この記事では一体どうして産後クライシスに陥ってしまうのか、そして産後クライシスに対する対処法についてもご紹介させていただきたいと思います。「もしかしたら産後クライシスかも?」と思っていらっしゃる方も、これから出産を控えていて産後クライシスが心配という方も、既に産後クライシスに陥ってしまっておりこれからどうしようかと不安になってしまっている方も、ぜひぜひこの記事をチェックしてみてくださいね。

産後クライシスの特徴

産後クライシスは言葉の通り、産後に訪れる危機的状況(クライシス)のことです。本当なら子供が産まれてこれからもっともっと家族が団結してみんなで幸せになっていく…そのはずですよね。しかし、産後クライシスが起こってしまうと夫婦仲が悪化してしまいます。大切なのは、そんな危機的状況にどのように向き合い、対処していくかということ。これに向き合わずに放置してしまったままにすると「離婚」という最悪の結果を迎えてしまうという可能性も考えられます。

産後クライシスは具体的にどんな現象なのかというと、これは様々なことが積み重なって引き起こされます。第一子の産後というのは特に、全てが初めてですし不安でいっぱいですよね。夫は仕事で、子供のことは自分でどうにかしないといけない。当然、優先順位の一番上には「子供」が来ます。夫なんて二の次になってしまうのは当たり前。育児に協力的ではない夫ならむしろイライラしてしまって「何もしてくれないなら家に帰ってこなきゃいいのに」と考えてしまうことすらあります。そして夫の方ですが、夫は普段は仕事をしているので子供が産まれてからも生活が対して変わることはありません。子育ては妻に任せて自分は仕事。妻は子供のことで精一杯です。だから、妻からの愛情を感じることができなくなります。イライラしている妻。そして夫は家にいることが苦痛になります。子育て中で疲弊しきっている時にセックスなんてとてもじゃないけど無理ですよね。物音を立てればやっと寝かしつけた子供が目を覚ましてしまいます。そして徐々にセックスレスを引き起こしてしまうのです。

しかし、よく考えてみると「産後クライシス」というのはある意味当たり前の現実でもあるのです。出産前は誰もが希望を胸に抱え「子供が産まれたら私達はもっともっと幸せな家庭になる。絆の強い良い家族を作っていくんだ」と考えますが、これはあくまで理想像でしかありません。自分が強く思い描いていた理想が壊れてしまうショックというのは大きいものですよね。この理想と現実のギャップによって産後クライシスが悪化してしまうのです。もちろん、理想を持つのが悪いという訳ではありません。産後クライシスを乗り越えたその先にこそ思い描いていた「絆の強い良い家族」があるのではないでしょうか。

産後クライシスはうつ病ではないの?

出産後に起こる症状としては「産後うつ病」が広く知られていますよね。産後クライシスをうつ病の症状の一つと混同してしまう人もいるようですが、産後クライシスと産後うつは違うものです。産後うつ病は出産によってホルモンバランスが急激に変化したり、育児のストレスや不安で精神的に不安定になり、それが原因で引き起こされる病気のことです。産後クライシスとは病気ではなく、出産後に夫婦仲が悪くなってしまうということを指しています。

産後クライシスが起きる5つの原因

それではこれからは「産後クライシスが起きる原因」について詳しく解説していきたいと思います。誰でも陥る可能性があると言われている産後クライシス。出来ることならしっかりと原因を理解して、産後クライシスが起こることのないよう対処したいもの。原因を把握することで産後クライシスが起きたときも対処がしやすくなります。感情的になってしまうと後で後悔することがありますよね。感情的になってしまう時は不安な時や、自分自身よくわからなくなって冷静じゃないという時に起こりがちです。原因を知ることである程度、冷静になることが出来ます。熱くなって言い合いをしてしまうと思ってもいないことまで言ってしまうこともあるため、くれぐれも冷静になるように努めましょう。

産後クライシスが起きる原因その1「ホルモンバランスの変化」

出産というのはとても大きなことですよね。産後、女性の体の中ではホルモンバランスが大きく変化します。妊娠した時は自分の体の中で赤ちゃんを育てないといけないため、そのためのホルモンが大量に分泌されます。しかし、出産すれば今まで大量に分泌されていたホルモンは必要なくなるので、一気にホルモンバランスが崩れてしまうのです。

ホルモンバランスの乱れは身体の調子のみならず気持ちの面でも影響することが知られていますよね。ホルモンバランスの崩れが出産後に起こることで女性は攻撃的になったりイライラしたりするのです。ホルモンバランスが崩れてしまっているため、当たり前と言えば当たり前なのですが、普通はそんなことは考えませんよね。「どうしてこんなに私はイライラしているんだろう」と自分でもイライラの原因がわからずに戸惑います。そしてその戸惑いや不安がまた新たなイライラを生むことになるのです。

産後クライシスが起きる原因その2「夫が育児に非協力的」

育児に積極的に協力してくれる夫ばかりではありません。最近では「イクメン」や「主夫」という言葉も広く知られるようになり、育児にも積極的に参加してくれる夫がクローズアップされますが、実際には現代でもまだまだ育児に協力しようとしない夫は存在しています。夫が育児に協力的ではないことで妻への負担は大きくなります。この、夫が育児に協力しないというのは産後クライシスを引き起こしてしまう大きな原因とも言われています。

「俺は仕事があるんだから」というお決まりの言い分は通用しないはず。なぜなら子供は二人の大切な宝物だからです。それを妻に全て押し付けているなんておかしいですよね。男は仕事、女は育児家事。どちらかしかやってはいけないなんて決まりはどこにもありません。実際、育児というのはかなり大変なものです。仕事なら疲れはしても、思い通りにならず振り回されて心が疲弊してしまうということはないでしょう。しかし、育児というのはそもそも思い通りにならないもの。子供に振り回されてるような感覚に陥って疲れ切っているところに、夫が偉そうな顔をして帰ってきてご飯の献立に文句など言われた日には妻のイライラは爆発寸前になってしまうことでしょう。

産後クライシスが起きる原因その3「子育てへの不安」

妻は日中、一人で子育てをしています。夫が仕事から帰って来て相談をしようとしても「わからない」「俺は疲れてる」で向き合ってくれようとしません。そして、妻は全てが初めての子育ての不安をどんどん募らせて行くことになるのです。

産後クライシスが起きる原因その4「自分の時間がなくなる」

子供が産まれた後というのは、どうしても子供が一番になるもの。それが当たり前ですよね。自分のことよりも赤ちゃんのことを優先する、それが母親の姿です。しかし、赤ちゃんは言葉を話せないので、何をするにもとにかく泣きまくります。夜泣きもするため、ろくに眠ることが出来ません。おむつ交換、ミルク、寝かしつけなどの育児を行いつつさらに洗濯、掃除、料理、買い物など全てをこなさないといけません。家にいるんだから時間はいくらでもある…そんな風に思われがちですが、家事も全て行えば時間がかかります。合間には赤ちゃんの世話をしなければいけません。そして買い出しに言ったら料理を作ってもう夜です。夜は洗い物をして赤ちゃんをお風呂に入れて寝かし付けて…この繰り返しが続きます。自分の時間がなくなってしまうため、イライラを発散させることも出来ないのです。

産後クライシスが起きる原因その5「夫婦間のすれ違い」

妻は仕事ばかりで育児に協力しようとしない夫にイライラし、夫はいつも子供にかかりっきりで自分にはイライラした態度で接してくる妻を不満に思います。このようなすれ違いが産後クライシスのきっかけになるのです。

産後クライシスへの対処法

産後クライシスに陥ってしまったらまずは「これはホルモンのせいだ」ということを思い浮かべましょう。イライラの原因がわかることで冷静になります。そして、きちんと言葉に出して夫に伝えましょう。「私がこんなに頑張っているんだから言わなくてもわかるでしょ!」という気持ちになってしまうかもしれませんが、夫はわかっていない可能性が高いです。困っていることは言葉に出して頼り、そして何かしてくれたら「あなたが居てくれてよかった。ありがとう」と助かっていることを伝えましょう。

まとめ

産後クライシスについて、いかがでしたでしょうか?産後クライシスはどんな夫婦でも陥ってしまう可能性があります。大切なのはしっかりとお互いを思いやり、言葉で気持ちを伝えることです。産後クライシスを乗り越えて素敵な家庭を作ってくださいね。

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