人の分まで食べつくす「食い尽くし系」の特徴と3つの心理を解説
UPDATE:2020.03.17
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人の分まで食べつくす「食い尽くし系」の特徴と3つの心理を解説

合コンやパーティーなどで誰かと一緒に食事をしている時は「ちゃんと全員が食べられるか」「不平等になってしまっていないか」などを考えてみんなに行き渡るようにしますよね。せっかく食べたくて頼んだものが食べられなかったらお店に来た意味がありません。食事は人間が生きていく上で欠かせないものです。だからこそ毎日食事をするわけですが、そんな頻繁に行わなければいけない食事が苦痛な時間になってしまったら最悪ですよね。

そして、そんな風に食事の時間を最悪な時間にしてしまいかねないのが「食い尽くし系」や「食べつくし系」と呼ばれる人たちです。あなたの周りに食い尽くし系だと思われる人は居ますか?彼氏や夫、家族や知人に食い尽くし系の人がいると、場合によっては食事の時に嫌な思いをしてしまうこともあります。

食事に関連するマナーではこの他にもくちゃくちゃと音を立てながら食事をするクチャラーや、なぜか店員さんには思いっきり横柄な態度を取る飲食店ジャイアンなど、幻滅してしまう原因となるポイントは多いもの。一緒に楽しくできないという苦痛は想像以上に大きいものなのです。今回はそんな食事に関連するマナーの中でも「食い尽くし系」について詳しく解説していきたいと思います。

もしかしたらあなたも食い尽くし系だと思われているかも?もしくはあなたの周りの人の中に食い尽くし系が潜んでいるかもしれません。特徴や心理についてご紹介させていただきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

食い尽くし系・食べつくし系って?

まずはそもそも「食い尽くし系」や「食べつくし系」って一体どんな意味なの?ということについて解説していきたいと思います。食い尽くし系や食べつくし系というのは、自分の「食べたい」衝動を抑えることができず、本来周りの人たちと分けるべき分の食事まで自分ひとりで食べ尽くしてしまう人のことです。また、もしくは異常なほど食い意地が張っている人も食い尽くし系と呼ばれることがあります。

食い尽くし系とは言ってもパターンは1つだけではなく、様々なパターンがあります。本当に何も考えずに自分の食べたいという欲望のままに食べ尽くしてしまう人、本当は駄目だとわかっているのに食欲を抑える事ができず食べ尽くしてしまう人、迷惑だと気が付きながらも他人より自分の利益を優先して好きなように食べるという人、単に大食いの人、自分の方が立場が上だとアピールしたい人、相手の気を引くためにわざと食べ尽くすという人など、本当に様々なです。中には「この料理には毒が入れられているかもしれないから自分が食べてあげなければ」と強迫性障害のような考えから食い尽くし系となってしまっている人もいるようです。

このように、ただ「食い尽くし系」「食べつくし系」と言っても、人によって考えていることは異なっています。

震災時の迷惑な食い尽くし系

周りに食い尽くし系の人がいないという人はもしかしたら食い尽くし系と聞いてもどんな人なのかイメージすることができないかもしれませんね。そこで、1つ例をご紹介させていただきたいと思います。

ネット上で当時かなり話題になった有名な食い尽くし系の話として、こんな話があります。東日本大震災が起きた時の避難所での話です。

避難所で隣にいたおっさんの神経が分からなかった。

2日目に食料の支給があったんだけど、
おっさんは悠々と飯を食っていた。
が、しばらくしておっさんの奥さんが大荷物持って避難所に帰ってきた。
奥さんは「なぜ子供の分くらいでも食事を貰ってこなかった!」と怒ったが
(事情を話せば人数分貰えた)
おっさんは「んー…や、並んでたし…」とかゴニョゴニョ言うばかり。
どうも奥さんの言う事を聞くと
おっさんが頼りにならなさすぎたため、3歳位の子を連れて家に必要な物を取りに行ってたらしい。
見かねてまだ手をつけていなかった私のご飯を
「お子さんに」と渡すと奥さんは涙目でお礼を言ってきた。
おっさんはニヤニヤして顎で会釈。
そして「今水の配給をしてますよ」と教えたら、
奥さんは「子供に食べさせてて。私行ってくるから」と走って出て行った。
で、おっさんは小さな一口を子供の口に運び、
その後ご飯四分の一位をガッと取り、自分の口へ。
唖然として見ていたら、また小さな一口を子供へ、四分の一を自分へ。
結局子供の口に入ったのは3~4口。9割がたおっさんの腹に収まってしまった。
我に返った周りの人たちがおっさんを怒鳴りつけたが
おっさんは俯いたまま何も言わない。
そこに水二本貰ってきた奥さんが帰ってきて、周りの怒り混じりの事情説明を聞き、
無言で両手に500のペットボトル持ってガンガンおっさん殴りだした。
おっさんの言い分は「大人には少ないが子供には多い量だったから」。
結局奥さんは周りの人にお礼を言った後、荷物持って遠くの場所に座ってしまった。
(子供は周りの人がお菓子くれたんでお腹いっぱいになったっぽい)
その後、何度かおっさんは奥さん達の所に行っては追い払われる、を繰り返してた。
次の日には老夫婦がおっさんを迎えに来て、奥さんの悪口言いながら妻子置いて帰っちゃったよ。
昔は奥さんが「結婚しよう」と思える位いいところもあった人なんだろうけどなぁ。

引用元:震災時、支給された食料を妻子がいない隙にひとりで食べ尽くした男の話

とてもじゃないけど信じられない話ですよね。このおっさん(食べ尽くし系の人で子供の父親)は震災という緊急事態にもかかわらず、自分の子供に食べさせることよりも自分の食欲を満たす事を優先したのです。もちろん、食い尽くし系だからと言ってこのような人ばかりではありません。普段は食い尽くし系だという人でも震災時には自制ができるという人もいます。

しかし、この「おっさん」のように緊急時にも欲求を抑えられない人の場合、もしかしたら摂食障害という可能性もあります。このような場合には病院に行って治療やカウンセリングを受ける必要があります。

食い尽くし系の特徴

食特は誰にでもあるものです。人間は食事をしなければ生きていけません。それが食欲という形で現れるわけですが、だからと言って他の人の分まで食べていいという事にはなりませんよね。しかし、食い尽くし系の人は自分の分だけでは足りずに他の人の分の食事まで食べてしまいます。食い尽くし系の人の特徴として、こんなものがあります。

  • 「一口ちょうだい」が多い
  • 大皿に取り分けずに自分だけで食べる
  • 好きなものだけ食べる
  • 人の分まで食べてしまうので、食べられない人が出てくる

食い尽くし系の中には「一口ちょうだい」と言う人も少なくありません。この言葉はコミュニケーションの一種として捉えられている部分もありますが、不満に思っている人も少なくないというのが事実です。「一口ちょうだい」と言われて、「やだ」とはっきり断れる人はなかなかいませんよね。シェアという形で自分のものと相手のものを交換するならいいと思うかもしれませんが、そもそもシェアをしたくないという人もいます。

また、食い尽くし系の人は自分の好きなものだけは食べつくして、嫌いなものは一切食べないという特徴もあります。食い尽くし系の人が好きなメニューは先になくなってしまい、嫌いなメニューが残される事になります。そんなことをされては自分たちは残り物を食べさせられているような気持ちになりますし、気分がよくありませんよね。食事の減り方に偏りが出てしまうため、その料理を食べる事ができずに不満を抱える人が現れてしまうのです。このような食い尽くし系の人は自分の好きなものがメイン料理だったとしても、容赦なく食べまくります。大人数で食事をする時には居酒屋やレストランでコースメニューにすることもありますよね。すると、前菜やサラダ、などが先に出てきてからメインが運ばれて来ます。みんな当然メイン料理を楽しみにしている訳ですが、食い尽くし系の人はみんなが楽しみにしていたメイン料理を他人の分まで食べ尽くしてしまいます。こうなると楽しい食事の雰囲気も台無しになってしまいますよね。

食い尽くし系の心3つの心理

このような食い尽くし系の人ですが、一体どんなことを考えているのでしょうか?食い尽くし系にも人によって違いがありますが、ここではいわゆる食い尽くし系の心理と言われているものを3つご紹介させていただきたいと思います。

食い尽くし系の心理その1「人の物を欲しがる」

隣の芝生は青く見えるなんて言いますよね。純粋に「欲しい」という気持ちではなく「あの人が持っているものが欲しい」と、他人が持っているものを欲しがる心理は自分がそれを保有していないという事実に対するエゴであるとされています。

知り合いのお皿から食べ物を1つもらったからと言って窃盗で逮捕されることはありませんが、それで誰かから物を盗んでしまえば窃盗になりますよね。このように食い尽くし系というのは窃盗と本質的な部分では同じだとされています。本当なら「盗んではいけない」と自制心を働かせることができますが、食い尽くし系の人は自制することができないのです。

食い尽くし系の心理その2「食べないと気がすまない」

食い尽くし系の人の傾向として、ストレスを感じやすいという点があります。ストレスというのは、人によって感じ方は様々です。同じ出来事が起こったとしても人によって何とも思わない人と、気が狂ってしまいそうなほどの大きなストレスを感じるという人がいます。

食い尽くし系の人はストレスを感じやすく、「食べたい」という欲求を満たすことができないと大変大きなストレスを感じます。そのせいで食べ尽くさないと気が済まなくなってしまい、たくさん食べてしまうことにつながるのです。

食い尽くし系の心理その3「自覚がない」

食い尽くし系の人は勝手に他の人の分までどんどん食べてしまうからびっくりしてしまいますよね。「どうしてこんなことが出来るんだろう?」食い尽くし系の人の行動を見てそんな風に思った人もきっと多いはず。

一体どうしてかというと、それは食い尽くし系の人は自分が食い尽くし系だと自覚していないからです。自分が悪いことをしているとは全く思っていないため、どんどん他の人の分の料理まで食べ尽くしてしまうことが出来るのです。

まとめ

食い尽くし系について、いかがでしたでしょうか?食い尽くし系というのはあまりに行き過ぎると人間関係にも問題が出て来てしまいます。自分や身の回りの人が深刻な食い尽くし系かもしれないと思ったら、一度病院で見てもらうことをおすすめします。

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