人の話を聞けない…そんな風に悩んでいる人は実はたくさんいるということはご存知でしたでしょうか?
人の話をしっかり聞くということは、人間関係を築き上げる上ではもちろんのこと、仕事の上でも欠かすことが出来ない重要なことです。
しかし、思い返してみると人の話を覚えていなかったり、会話の場面で上手く話をつなげることができなかったり…。
「全ての悩みは対人関係の悩み」という言葉があるほど、人間関係は大切なものですが、そんな中で人の話を聞くことができないというのは致命的なことですよね。
しかし、「人の話を聞けない」と悩んでいるだけでは悩みを解決することはできません。
大切なのは、一体どうして自分が人の話を聞くことができないのかということをしっかり知って、原因に対してアプローチすることです。
そこでこの記事では、人の話を聞けない原因と対処法についてご紹介させていただきたいと思います。
人の話を聞けないことに悩んでいる、人の話を聞いていないと注意されてしまった…そんな人はぜひこれからご紹介する方法を参考にして原因をつきとめて、人の話をもっとしっかり聞くことができるようになりましょう!
目次
人の話を聞くことができない6つの原因
それではまずは最初に「一体どうして人の話を聞くことができないのか?」という原因についてご紹介させていただきたいと思います。
原因を知れば、それに対してアプローチをすることができます。
人によっても人の話を聞くことができない原因は異なっているかと思いますので、自分が人の話を聞けない原因を知って、適切なアプローチで聞き上手になりましょう!
原因その1:自己開示が苦手
自己開示とは、自分のことを相手に教える、さらけ出すということです。
「こんなことを言ったらどう思われるだろう」「何も知らないと思われてしまうかもしれない」そう思い、自己開示することが怖くなってしまうと、当たり障りの無い回答しかできなくなってしまいます。
自分の本当の意志ではないため、上手く会話することができないのは当たり前ですよね。
「それなりの自分」で誤魔化しておこう。このような態度でいるからこそ、人の話を聞くことができなくなってしまうのです。
また、自己開示が苦手な人は本当の自分を知られないこと、隠しておくことばかりで頭がいっぱいになってしまうため、相手の話に注意を向けることができません。
そのため、結果的に相手の話を聞いていないということになってしまうのです。
原因その2:人間が好きではない
話上手な人は、人間が好きだという人が多いです。人が好きで、その人に対して興味を持とうという気持ちで、積極的に会話を展開していくからこそ、年齢や立場、性別関係なしに話題を広げていくことができます。
相手がした話に自分の話をかぶせて、更に相手の話を引き出していく。そこに大切なのは「相手のことをもっともっと知りたい」という気持ちです。
好きな人や興味がある人なら質問が出てくるかもしれませんが、特別興味のない人であればなかなか相手の話を引き出すのも難しいですよね。
しかし、人間が好きな人であれば、自然にその人に対して興味を持つことができるため、自然に会話を広げて盛り上がることができるのです。
人間が好きではない人の中には、第一印象で相手のことを決めつけてしまっている人も多いのではないでしょうか?
自分の中で抱いたイメージで勝手に相手を「こんな人だ」と決めつけてしまうと、なかなか会話を膨らませるのが難しくなってしまいます。
第一印象だけで相手の全てを知ることなど、例え人間が心底大好きな人でも出来ることではありません。
まずは柔軟になって、「第一印象はこんな感じだったけど、本当はどんな人なんだろう?」とその人に対して興味を持つようにしてみましょう。
原因その3:自分の評価ばかりが気になってしまう
ついつい見栄を張ってしまうことは誰しもありますよね。しかし、良いところばかりを見せたいと思うと、取り繕った、飾った言葉ばかりになってしまいます。
気取ったような人とは、どう会話したらいいのかわからなくなってしまいますよね。そのような緊張感が続いている状態では、自然な会話をすることはできません。
自分が上っ面だけで話している限り、相手も自分の深いところを曝け出してはくれません。
第一印象と同じく、自分の評価だってその時の会話ですべて決まる訳ではありません。長く付き合っていく人であれば、ずっと自分を偽り続けることは不可能です。
いいところを見せるのではなく、本当の自分を知ってもらうということが大切です。
原因その4:集中力がない
集中力がないと、他のことがあれこれ気になってしまって人の話を聞くことができません。
例えば、何か初めてのことをする時に必死になって相手の話をメモしていたとします。
すると、メモを取ることばかりに集中することになって相手の言っていることを聞いていなかった…ということになってしまうのです。
もしも自分が必死に話しているのに、相手が「え?なんだっけ?」と集中して自分の話を聞いていない様子だったら話す気もなくなってしまいますよね。
仕事の重要な話であればメモを聞くことも大切ですが、それ以上に対人関係が重要だと考えられる場面では、相手の話を聞くことに集中しましょう。
「自分の話をしっかり聞いてくれている」ということが相手に伝われば、細かいことは「そういえばあれは何だったっけ?」と後で聞き返せばいいことです。
その場では一体何が重要なのか。それに注目することで、しっかり集中して人の話を聞くことができるようになるはずですよ。
原因その5:好奇心や興味・関心がない
人の話が聞けないという人も、自分の大好きな話題であれば何の苦もなく聞けるし、覚えているという人も多いのではないでしょうか?
自分の好奇心が向く対象や、興味や関心があることは人から言われなくとも集中して聞いて、覚え、考えて、発言することができます。
しかし、自分が全く興味のない分野の話はなかなか頭に入ってきませんよね。
人の話を聞くようにするためには、相手や、相手の好きなこと、関心があることに興味を持つようにすることです。
「自分の全く知らない分野だからわからない、興味がない」ではなく「この人は自分が知らないことをたくさん知っている。一体どんな面白い話が聞けるだろう?」
こんな風に、ちょっと考え方を変えてみるだけでも人の話を聞くことができるようになりますよ。
また、付き合いが長くなることが予想されたり、その人をもっと知りたいと思っているなら、その人が関心があることについて調べたり、本を読むのもおすすめです。
全く興味がないと思っていた分野にも、面白いと思えるポイントや自分の好きなこととの共通点が見つかるかもしれません。
もしくは、どんなに勉強しても全く興味が持てないかもしれません。それはそれで「自分はこれだけ知っても何の興味も持てなかったのに、この人はなぜこのことにそんなに関心があるんだろう?」と考えることで相手への興味につなげることができます。
原因その6:自己肯定感が低い
「人の話を聞けない人」というと、なんとなく傲慢で自分勝手なように聞こえますよね。
しかし、実はそんなことはありません。
自分に自信がない、自分を認めることができない…そんな、自己肯定感が低い人も人の話を聞くことができないのです。
相手の話に共感し、相手を認めること。人の話を聞くというのはつまり、こういうことですが、相手を認めるためには、その前に「自分を認める=自己肯定」が必要です。
話の聞き方にも種類があり、大きく下記の3つに分類することができます。
- 情報収集目的の聞き方…事実関係に注目して、情報を集めることが目的のビジネスにおいて重要な聞き方
- 自分中心の聞き方…相手の考え方や意見が自分と同じであるかどうかということに注目する聞き方で、相手と自分が「違う」と衝突してしまうことがある
- 相手中心の聞き方…自分ではなく、相手を中心にして話を聞く聞き方
人の話を聞く上で最も重要だと言われているのが、3つめの「相手中心の聞き方」です。
ビジネスの場合はおいておいて、自分が話を聞いてもらうのであれば自分を中心にして話を聞いてもらえた方が嬉しいですよね。
自分を認められないから相手を認められない…相手を認められないと、相手を中心にして話を聞くことが難しくなってしまいます。
話を聞いていると相手の欠点ばかりが見えてしまう。そしてその欠点から「この人はこうだから、こうなんだろう」とその人を決めつけてしまう。
自己肯定感の低い人は、自分の欠点に目が向きがちです。だからこそ、相手に対しても同じように欠点ばかりが気になってしまいます。
話上手な人は、自分で自分を認めることができています。苦手なことがある自分を認め、更に時には自分を褒め、自分を許すことができる。
そんな人は、もしも相手に欠点を見つけたとしても、「誰しも欠点はある。それよりもこの人にはこんな長所がある」と良い部分に目を向けることができます。
自己肯定感が低いことが原因となっている人は、まずは自己肯定感を高めるようにしていきましょう。
人の話を聞けないときの対処法
ここからは人の話を聞けない。そんな時の対処法についてご紹介していきたいと思います。
下記の方法を意識して実践してみるだけでも、今よりももっと人の話を聞くことができるようになるはずですよ。
- 自分と相手を比べない
- 空返事をせず、わからなかったら聞き返す
- 質問するようにする
- 相手の立場になることを意識する
- メモを取る
- 感情的にならない
- 自分の話ではなく、相手の話を聞き出すことに専念する
まとめ
人の話を聞けない原因と、その対処法についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
人の話を聞くことが出来ない原因は一つではなく、いくつかの原因が存在しています。
自分は一体どの原因に当てはまるのかを知って、それに合わせた対処法を実践し、聞き上手になりましょう!